米景気減速はキャリー取引解消もたらす、円は100円まで上昇も-DK

ドレスナー・クラインオート(DK)は14 日までに、円は年末までに12年ぶりの水準に上昇し、スイス・フランは過去最 高に達する可能性があるとの見方を示した。米景気の減速が、キャリートレー ドの解消を引き起こすとの予想が理由。

日本やスイスの金利が相対的に低いことから、投資家はこれらの通貨で調 達し、高金利通貨で運用するキャリートレードを膨らませている。ドレスナー のデータによると、投資家は米景気好調時にはリスク志向を強め、低調時には リスク回避志向を強める傾向がある。

ドレスナーのロンドン在勤の債券・為替ストラテジー責任者、マーカス・ クリジア氏は先週、東京で顧客に対し、「キャリートレードが解消される可能性 は大きく、それは円ばかりではない」と述べた。同氏は「米成長減速は投資家 のリスク回避志向を強め、キャリートレードは年末に向けて縮小するだろう」 との見通しを示した。

午後零時33分の円は1ドル=121円15銭。1月には4年ぶり安値を付けた。 スイス・フランは1ドル=1.2468スイス・フラン。1月には約3カ月ぶり安値 の1.2572スイス・フランとなっていた。

ドレスナーは、年末までに1ドル=100円まで円高が進み、スイス・フラン は1ドル=1.08フランまで上昇すると予想する。

日本の政策金利は0.25%、スイスは2%と、米国の5.25%やユーロ圏の

3.50%に比べ低い。

ドレスナー・クラインオートのロンドン在勤グローバルエコノミスト、ジ ョン・シェパード氏は、米国の住宅市場低迷が雇用や個人消費に影を落として いると指摘。「今回の減速は企業部門に端を発した前回と異なり、消費者主導だ」 との見方を示した。ドレスナーは米国の今年の成長率が2%と、2006年の3.4% から低下すると予想している。

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