【個別銘柄】ソニー、凸版印、ブリヂスト、加賀電、カルソカン、鹿島

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ソニー(6758):3.8%高の6230円と続伸し、昨年来高値を上回った。採 算が厳しいシステムLSI(大規模集積回路)事業を見直し、ゲーム機「プレ イステーション3(PS3)」用の次世代半導体の自社生産を見送る方針を明 らかにした。得意分野に経営資源を集中投下し、収益性を高める姿勢が評価さ れた。

凸版印刷(7911):6.1%安の1228円と急落し、東証1部の下落率3位。 液晶ディスプレイ関連のカラーフィルタ(CF)が不振なことから、07年3月 期の連結業績予想を下方修正した。CF事業は大日本印刷との競争によって収 益性が大きく低下しており、「いかに事業を縮小させるのかを、行動に移す時 期となった」(UBS証券の山本義継アナリスト)というほど深刻な状況。立 て直しがみえるまで、積極的に買いにくいとの見方が広がった。

ブリヂストン(5108):4.2%高の2580円と3営業日続伸。一時6.3%高 の2630円まで上昇した。同社は13日、円安効果や想定を上回る良好は販売状 況を理由に2006年12月期の連結純利益予想を純利益予想を620億円から850 億円に上方修正した。収益環境の良さを見直す動きが広がった。

横浜ゴム(5101):5.9%高の752円。一時は11%高の790円まで買い進 まれ、91年6月以来の高値圏に上げた。13日に業績予想を上方修正、07年3 月期の連結純利益は160億円と前回予想より約4割高くなる見通し。原材料価 格が天然ゴムを中心に前回予想時より下落する見通しという。

加賀電子(8154):8.3%安の2050円で、東証1部の下落率ランキング1 位。一時9.4%安の2025円まで下げ、1年ぶりの高い下落率を記録した。デジ タル家電や薄型テレビなどで価格競争の激化を理由に業績予想を下方修正した ことで、収益の先行き不透明感が強まった。

カルソニックカンセイ(7248):3.6%安の637円と、7日に付けた昨年 来安値640円を下回った。日産自動車向け部品の大幅な減産を主因に、2007年 3月期通期の業績予想を下方修正した。UBS証券の松本邦裕アナリストは、 「想定以上の売り上げダウンで、進めてきた構改革にも遅れが生じている公算 が大きい」とみていた。

アプラス(8589):8.0%高の202円と、3週間ぶりに200円台を回復し た。最大500億円の増資を新生銀グループに要請すると13日に発表したこと を受け、財務改善に期待が高まった。新生銀がグループの柱の1つとして、ア プラスを核としたノンバンク事業を育成していく方針が明確になったことも、 買い安心感につながった。

松屋フーズ(9887):5.0%安の1552円と7営業日連続安。一時1515円 まで下げ、昨年11月22日に記録した52週安値1480円に迫った。食材高止ま りや人件費高などの影響で、2007年3月期は最終赤字に転落する見通し。業績 悪化への失望売りが増えたほか、米国産牛肉を使ったメニューを積極的に取り 入れているものの、客足は鈍く、競合比較で収益環境の抜本的な改善が見込み にくいとみられた。

リンナイ(5947):4.0%高の3120円と、13日のストップ安からやや戻し た。小型ガス湯沸かし器の一酸化炭素中毒事故を受けて、業績への悪影響など が懸念されていたが、日本ガス協会などが周知徹底や無償点検などに乗り出し たことを受け、下値を売る動きが止まった。

鹿島(1812):4.5%高の626円と3日続伸。全体の6割を占める国内民 間向け建築事業の受注が堅調な上、海外事業も好調なことから、収益拡大期待 が高まった。不動産市況の活況が続くとして、直近で不動産株が人気化してい た流れが波及した格好。

藤田観光(9722):5.6%高の1038円と昨年来高値を更新した。ホテル部 門の好調などで2006年12月期の連結最終損益が黒字転換したうえ、07年12 月期も経常増益を見込んでいるため、収益力向上が期待された。

東光(6801):12%高の301円と急騰。大株主である米ベル・フューズ社 が昨年12月、低迷している半導体事業を切り離して経営資源の集約化を図る よう求めると同時に、ベル社との経営統合についても打診したことが明らかに なり、M&A(企業の合併・買収)絡みの思惑的な買いが膨らんだ。ただ東光 は、「提案内容を検討したが、当社にとってのメリットはないため、断る方向 で考えている」(IR担当の三浦芳信氏)という。

東武鉄道(9001):午後一段高となり、6.1%高の631円で終了した。輸 送人員の上振れに伴う鉄道収入の増加や、大規模な土地分譲による収入増、工 事竣工時期の変更による減価償却費の減少などを理由に、午後2時に07年3 月期の連結経常利益予想を増額修正した。減益幅縮小を評価した買いが入った

アサヒビール(2502):0.7%高の1957円と小幅続伸。モルガン・スタン レー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出している日本株ス タンダードインデックスの四半期毎の組み入れ銘柄見直しが発表された。日本 株での新規組み入れや除外はなかったが、FIF(外国人投資可能比率)ウエ ート変更でアサヒ株が小幅に引き上げられたとみられ、買い需要が発生すると の期待が株価を押し上げた。

ポスフール(7512):0.6%高の479円。財務健全化を目指し、イオンを 引受先とする第三者割当増資を実施する見通し。14日付の日本経済新聞は、 「イオンがグループの保有比率を現状の30%から51%超に引き上げる」と報 道。イオンのバックアップが早期の業績回復をもたらすとみられた。

アコーディア・ゴルフ(2131):午後一段高となり、値幅制限の上限(ス トップ高)に当たる14%高の16万5000円まで上昇し、昨年12月7日以来の 高値水準を回復した。13日に発表した第3四半期までの9カ月累計(06年4 -12月期)経常利益が07年3月期通期の会社計画を上回ったことが評価され た。コースの新規取得が順調で、来期以降の業績拡大期待も高まった。

エキサイト(3754):5.3%安の28万5000円と大幅続落。主力のインタ ーネット広告の需要回復が難しく、大幅な増益を見込んでいた今期連結経常利 益が一転減益に陥る見通しとなった。ゴールドマン・サックス証券が強気の投 資判断と目標株価を引き下げたことをきっかけに、来期業績の回復も緩やかに なるのとの不安が高まった。

大日本スクリーン製造(7735):0.8%高の991円と3日続伸。おう盛な 半導体需要を背景に半導体製造装置の売り上げが好調。第3四半期決算が大幅 な増収増益になったことから、据え置かれた07年3月期業績予想を上回る収 益を期待する買いが入った。

ノーリツ(5943):一時80円(3.6%)安の2115円を付け、投資家の短 中期的な売買コストの平均を示唆する65日移動平均線を下回る場面もあった。 子会社ハーマンプロ(大阪市)が製造した浴室暖房乾燥機で火災事故があり、 自主点検費用など約8億円を06年12月期の特別損失に計上。これを受けて連 結純利益が前の期比30%減の30億円となったことが嫌気された。終値は

0.9%高の2215円とやや戻した。

CFSコーポレーション(8229):0.5%安の623円と小動き。年明け以 降の安値620円台で売買が交錯した。イオンに資本業務提携の解消を申し入れ た米田幸正社長が退任、7年前にイオンと連携することを決めた石田健二会長 が社長を兼務することが決まった。業績悪化の引責による退任との見方もあり、 今期業績予想の減額修正を警戒する売りが出た。一方、2-3年後の存在感向 上を期待する声もある。

アートネイチャー(7823):ジャスダック市場に新規上場し、取引開始と 同時に公開価格と同じ7000円の初値を付けた。その後は売りに押され、一度 も初値を上回ることなく、6780円で終了した。同社は総合毛髪関連サービスを 手掛ける。顧客の8割は男性だが、十嵐祥剛社長は、「今後は女性用かつら市 場に集中的に投資し、現在20%程度の女性用かつらの売上高比率を50%程度 まで引き上げたい」と語った。

ウィル不動産販売(3241):ジャスダックに新規上場。午前10時54分に 公開価格(20万円)の2.1倍に当たる42万円で初値を付けた。その後は乱高 下し、結局44万4000円で取引を終えた。

アサックス(8772):東証2部に新規上場。午前9時45分ごろに付いた 初値は44万6000円で、公募・売り出し価格の36万円を24%上回った。終値 はストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)の49万6000円。同社は不動産担保 ローン専業で、最近は不動産業者向けからエンドユーザ向けの融資を強化中。

エルモ社(7773):ジャスダック市場に新規上場。午前9時25分すぎに 付いた初値は463円で、公募・売り出し価格の370円を25%上回った。終値は 454円とやや下げた。同社は資料やサンプルなどをモニターなどに映し出す書 画カメラの老舗企業で、16ミリ映写機を国内で初めて手掛けたほか、1960年 代は「8ミリ映写機のエルモ」として知名度を高めた。

インネクスト(6660):札証アンビシャスに新規上場。売り気配でスター トし、公募価格3万5000円を19%下回る2万8500円の初値が付いた。今年初 の公募割れ。その後も売りが優勢で、ストップ安(制限値幅いっぱいの下落) の2万5500円で終了した。地方上場銘柄は株式流動性の問題が大きく、手が けにくいとの指摘が聞かれた。

マルハグループ本社(1334):0.4%高の239円と小動き。第3四半期ま での9カ月累計営業利益が増益を維持。通期予想も前期比36%増の145億円と 増益を維持した。ただ、営業利益の約6割を占める水産事業が北米のコスト増 加などで低調、まぐろ加工品も低迷するなか、原料高などの懸念要因もあるた め、業績下振れの可能性を指摘するアナリストもいた。

ウェブドゥジャパン(2138):大証ヘラクレス・グロース市場に新規上場 した。午後1時40分すぎに付いた初値は29万1000円と、公募価格を87%上 回ったが、その後は公募で買った投資家からが利益確定を急いだとみられ、ス トップ安の29万5000円で取引を終えた。

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