ドコモ・平田CFO:「ホワイト」追随せず、来期以降増配も-コメント

NTTドコモの平田正之副社長兼CFO (最高財務責任者)は2月7日午後、ブルームバーグ・ニュースのインタビュ ーに応じた。同副社長は1月の同社携帯契約の純増数がKDDIとソフトバン クモバイルに挟まれ7000件にとどまったことを受けて、値下げなど料金面で の対応はしない考えを示した。

また、株主還元の手法を自社株の買い入れ消却から増配へとシフトさせて いることを踏まえ、来期以降の増配実施もあり得るとの認識を示した。

副社長の主な発言は次の通り。

1月の「一人負け」について。

「1月が端末発売のはざまだったことも響いた。春に向けては、廉価版な がら薄さに特徴を持つ700シリーズの広告宣伝に力を入れるなどしていく」

ソフトバンクの通話格安体系「ホワイトプラン」による影響は。

「ドコモの解約率は大幅に変化しておらず、もう少し分析したい。ただ、 ある層が特別に移行しているとは考えにくい。ARPU(1カ月当たりの平均 支払い)が低いとみられる顧客をつなぎ止めるため、直ちに料金体系を変更し ようとは思っていない」

「データ定額制を、3月からは携帯でのPCサイト利用にも広げる。音声 のかけ放題というよりもむしろ、高速サービスのHSDPAのエリア拡大を生 かし、そちらの方のプランで戦って行きたい」

今期業績見通しを据え置いたが。

「ここまで9カ月は大きな波乱要因が無かったため。ただ、春商戦に向け て、これから起こることには注意しておく必要はある。十分に余力を持った計 画ではないので、楽観はしていない」

「端末在庫は昨年12月末現在で1687億円と、販売好調で9月末の2063 億円から減った。3月末に向けてもっと減少が見込めると思う」

「むしろ、商戦の中で頑張ろうとして、販売奨励金を少し積まなければな らない可能性がある。状況を見ながら柔軟に対応していきたい。昨年10-12 月期の端末1台当たりの奨励金支給実績は3万8000円と、前四半期から1000 円増えた」

ドコモ株上昇の背景には増配期待もあるが。

「市場のそういった声は聞いている。ただ、1-3月期に春商戦が控えて 業績見通しが確実ではないため、いま、言うことではない」

「業績面とは別に、株主還元はこれまで、買い入れ償却から配当にシフト してきている。来期以降のことになると思うが、増配を求める声には応じて行 きたい」

「ただ、配当性向は既に36%程度と、日本企業では高め。また、現在の株 価に対する利回りは2%くらいで国債金利を若干超えており、低水準とは思っ ていない。このため、増配するにしても、06年3月期に年間配当を2000円か ら4000円に引き上げたように倍にするというわけではない」

今期9160億円見通しの設備投資について。

「来期は今期よりも最大で1500億円減らせると思う。なお高水準ではあ るが、他社との基地局増設競争が終わるわけではないし、通信量は定額制拡充 もあって増えており、ネットワークやサーバー、伝送装置の能力増強も必要な ためだ」

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE