トヨタ:10-12月売上高・営業益は最高、純利益は減-専門家予想(3)

世界一の自動車メーカー米ゼネラル・モ ーターズ(GM)に迫っているトヨタ自動車の10-12月(第3四半期)連結 業績は、欧米をはじめとする海外販売が伸びて売上高、営業利益ともに過去 最高を更新する見通しだ。ただ前の年に保有株式の交換差益を計上した反動 で、税引き前と純利益は減少する見込み。

ブルームバーグ・ニュースが5人のアナリストの業績見通しをもとに算 出した中央値によると、トヨタの同四半期の連結純利益は前年同期比3.7%減 の3830億円となった見込み。前年の純利益は3976億円だった。同四半期の 純利益が減益になるのは、同社が米国会計基準で四半期業績の開示を始めた 2003年度以降で初めて。トヨタは6日午後3時に第3四半期業績を発表する 予定。

売上高は前年同期比11%増の5兆9320億円と、03年度以降の全ての四 半期を通じての過去最高、また営業利益は同18%増の5680億円と、同四半期 としての最高益を、それぞれ更新したもようだ。一方、税引き前利益は同

8.8%減の5839億円と03年度以降の同四半期で初の減益となった見込み。

本業好調、為替効果も

税引き前、純利益がともに減益となることについて、岡三証券の岩元泰 晶アナリストは「前年同期に三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホ ールディングスの合併に伴う株式交換益1433億円を計上、この剥(はく)落 で減少したもよう」とコメントしている。

一方、本業は好調だった。新生証券の松本宏康シニアアナリストの集計 によると、ダイハツ工業、日野自動車を加えたトヨタグループの同四半期の 世界販売は前年同期比9.1%増の216台。このうち日本は同3.7%減の55万 台と前年を下回ったものの、北米が同19%増の76万5000台、欧州が同18% 増の29万台と、主要市場で大きく伸びた。欧米以外も同6.7%増の55万 5000台と「競争激化の中国の販売動向がやや気になるものの、それ以外の地 域は好調と言える」と松本氏はみている。

販売台数の増加とともに為替が円安で推移したことも営業利益を押し上 げる要因になった。みずほインベスターズ証券の河合敦シニアアナリストは、 前年同期に比べてドルで1円、ユーロで13円の円安になったことで、800億 円の増益効果があったと試算している。河合氏は、販売面での増益効果を700 億円とみており、為替の効果はそれを100億円上回った格好になる。

5日の東京株式市場のトヨタ株価終値は前週末比130円(1.6%)安の 7820円。

【06年度第3四半期のアナリスト中央値】

(単位:億円、カッコ内は前年同期比)

売上高        営業利益      税引き前利益        純利益
---------------------------------------------------------------
59320         5680            5839              3830
(+11%)      (+18%)         (-8.8%)          (-3.7%)
---------------------------------------------------------------

予想を集計したアナリストは次の5人。 クレディスイス証券・遠藤功治シニアアナリスト、三菱UFJ証券・野口正 太郎シニアアナリスト(トムソンフィナンシャル調べ)、みずほインベスタ ーズ証券・河合敦シニアアナリスト、岡三証券・岩元泰晶アナリスト、新生 証券・松本康宏シニアアナリスト

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE