東芝:10-12月純利益3.3倍に拡大-インフラ好調で半導体補う(2)

東芝が31日発表した2006年10-12月(第3 四半期)連結業績(米国会計基準)は、純利益が前年同期比3.3倍の725億円に拡 大した。主力の半導体事業の収益は事前予想を下回ったが、昨年10月に連結対象 となった米ウエスチングハウス・エレクトリック(WH)の収益が社会インフラ部 門の好調に寄与、全社では収益を伸ばした。

売上高は同13%増の1兆7933億円、営業利益は同12%減の559億円。営業減 益は半導体事業を含む電子デバイス部門の不振が主因。注力するNAND型フラッ シュメモリー(電気的に一括消却・再書き込み可能なメモリー)の単価が1年間で 半分になるなど急速な下落が進んだためで、市況低迷の影響を受けた。

NAND型フラッシュメモリー価格下落の影響で、通期(2007年3月期)の 営業利益予想は2500億円に下方修正した。従来予想を7.4%減額したことになる。 純利益予想は1200億円と従来予想を9%増額修正した。

ブルームバーグ・データによると、平均単価は過去1年間で半分になった。容 量1ギガ(ギガは10億)バイトのNAND型フラッシュメモリー1個当たりのス ポット価格は、06年1月末時点で15.5ドルだったが、足元は8ドルを切っている。 同期間中、容量2ギガ品は32ドルから16ドルへ急落した。

<2006年10-12月期のNAND型フラッシュメモリー世界ランキング予想>
              売上高(増減率%)    シェア    06年7-9月期順位
1.サムスン電子           1,521( 15.4%)       44.5%        1
2.東芝                     928(  9.3%)       27.1%        2
3.ハイニックス             601(  6.4%)       17.6%        3
4.マイクロン・テクノロジー            130( 41.3%)        3.8%       5
5.ルネサステクノロジ       123(- 8.9%)        3.6%        4
6.インテル                  60( 46.3%)        1.8%        6
7.STマイクロエレクトロニクス          42(  5.0%)        1.2%        7
合計                     3,420( 11.8%)
(出典アイサプライ、単位百万ドル:2007年1月)

東芝の株価終値は前日比10円(1.3%)安の770円。