ホンダ10-12月純利益は3年ぶり増へ、販売好調-アナリスト予想(3)

ホンダの2006年10-12月(第3四半期) 連結純利益が3年ぶりの増益に転じたもようだ。主力の北米市場で販売台数は伸 び悩んだものの、車種構成の改善や、欧州、アジアの販売が好調だったことで利 益を押し上げた。

ブルームバーグ・ニュースが5人のアナリストの業績見通しをもとに算出し た中央値によると、ホンダの同四半期の連結純利益は前年同期比13%増の1506 億円となった見込み。03年度に記録した同四半期の過去最高益1511億円に迫る 水準となる。ホンダは31日午後3時に第3四半期業績を発表する予定。

売上高は同9.4%増の2兆7050億円と7年連続して過去最高を更新したも よう。増収も7年連続となる。営業利益は同11%増の2160億円で、こちらは2 年連続の最高益更新および増益となる見込み。税引き前利益は同14%増の1900 億円と3年ぶりの増益となったもようだ。

ホンダによると同四半期の世界販売は、前年同期比9%増の87万1000台で、 このうち主力の北米は同1%増の41万台にとどまったとしている。一方、中国 が約50%増の9万8000台となったのをはじめ、アジア・大洋州が7%増の7万 7000台、欧州が約20%増の6万9000台、南米が20%増の2万4000台と軒並み 好調だった。

国内販売は6四半期ぶりにプラス

また、国内販売は新型軽乗用車「ゼスト」の投入効果で5%増の17万1000 台と6四半期ぶりのプラスに転じた。新生証券の松本康宏シニアアナリストは、 「低迷していた国内販売は第3四半期でようやく前年並みまで回復した」として いる。

岡三証券の岩元泰晶アナリストは、ホンダの北米の売り上げ(出荷)台数が 「減少を余儀なくされた」としながらも、「車種構成は改善したと考える」とい う。車種構成の改善は、みずほインベスターズ証券の河合敦シニアアナリストも 指摘している。河合氏は、北米をはじめとする車種構成の改善で同四半期の営業 利益を340億円押し上げたと分析。為替変動(150億円の増益要因)よりも増益 効果があったとみている。

また、岩元氏は第2四半期に北米向け新型「CR-V」の輸出出荷が未実現 利益となったものが、第3四半期に認識され、これが300億円程度の利益押し上 げ要因になったとしているほか、昨年12月27日付で子会社化した八千代工業の 効果も大きいと指摘している。

ホンダの株価午前の終値は前日比80円(1.7%)高の4820円。

【06年度第3四半期のアナリスト予想中央値】

(単位:億円、カッコ内は前年同期比)

※( )内は前年同期比

売上高    営業利益    税引き前利益    純利益
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27050        2160        1900           1506
(+9.4%)   (+11%)      (+14%)      (+13%)
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予想を集計したアナリストは次の5人。 クレディスイス証券・遠藤功治シニアアナリスト、三菱UFJ証券・野口正太郎 シニアアナリスト(トムソンフィナンシャル調べ)、みずほインベスターズ証 券・河合敦シニアアナリスト、岡三証券・岩元泰晶アナリスト、新生証券・松本 康宏シニアアナリスト