官房長官:決して言いたい放題を許している内閣ではない-閣僚発言(2)

塩崎恭久官房長官は29日午前の記者会見で、 久間章生防衛相がイラク戦争に踏み切ったブッシュ米大統領の判断は間違って いたのではないかと政府の見解と異なる意見を述べたり、柳沢伯夫厚生労働相 が女性に対する不適切な発言をしたと報じられるなどの閣僚発言が相次いでい ることについて「柳沢大臣にしても、必ずしもわれわれは容認しているわけで はない。久間大臣にはこれまでもいろいろと意見交換している。決して言いた い放題を許している内閣ではない」と述べた。

この中で、塩崎長官は久間防衛相のイラク戦争発言について米国から外交 ルートを通じて、問い合わせがあったことを明らかにした。ただ、「非難がまし いことを言われているわけではない」と述べた。久間氏が米軍普天間飛行場(沖 縄県宜野湾市)の移設をめぐっても米政府の対応を批判したと報じられたこと については、「日本のやり方を米国に説明をしないといけない、と言っているの だろうと思う。真意を聞いて問題があれば注意する」と述べた。

28日付の産経新聞朝刊によると、久間防衛相は27日、長崎県諫早市での講 演で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名 護市)への移設問題をめぐり「知事の意見を聞き入れながらやっていかなけれ ばならないのに、米国は分かっていない。あまり偉そうなことを言ってくれる な」などと述べたという。

柳沢厚生労働相を注意

一方、塩崎長官は、柳沢厚生労働相が29日朝、女性に対する不適切な発言 をしたと伝えられたことについて安倍晋三首相と塩崎長官にそれぞれ電話で経 緯を説明。それに対し、安倍首相は不適切な発言をしないように厳しく注意し たことも明らかにした。

また、柳沢氏は塩崎長官に対し、少子化の流れなどを説明しているときに、 分かりやすいようにたとえ話を使ったが適切ではなかった、ただちに訂正した、 などと事実関係を説明したという。

そのうえで、塩崎長官は柳沢氏の進退に発展する可能性ついて「私も不適 切だったと思うが、ただちに訂正されている。少子化の重点戦略検討会議の主 要メンバーとして政策づくりをきちんとやってもらわないといけない。結果を ちゃんと政策で出していくことが大事だ」と述べ、否定的な見解を示した。

28日付の朝日新聞朝刊は、柳沢氏は27日、松江市内で開かれた自民党県議 の後援会の集会に出席。複数の出席者から取材した話として、同氏は少子化対 策に関連して、女性は産む機械、などと発言したという。