人民元、対ドルで上昇-ADB副総裁が中国貿易黒字を「深刻」と指摘

中国の外国為替取引で24日、人民元がド ルに対して上昇した。中国財政次官を務めた経歴を持つアジア開発銀行(AD B)の金立群副総裁が、過去最大となった中国の貿易黒字は「非常に深刻」だ と指摘し、人民元高で輸出の伸びを抑えるべきだと示唆したことに反応した。

BNPパリバの上級為替アナリスト、ティオ・チンルー氏(シンガポール 在勤)は、「中国は貿易黒字縮小を望んでいる。これは預金準備率や政策金利 引き上げ、人民元高を通じて、貿易黒字が生み出した流動性の抑制を試みるこ とを意味する」と述べた。

中国外国為替取引システム(CFETS)によれば、上海時間午後5時27 分(日本時間午後6時27分)現在、人民元は前日比0.07%高の1ドル=7.7725 元。ティオ氏は人民元が3月末までに同7.70元に上昇し、今年の上昇率が5% になると予想している。

金ADB副総裁は23日のインタビューで、中国が個人消費拡大を促し、輸 出に過度に頼らないようにすべきだと指摘。ADBは「人民元が上昇すること が非常に重要だと考えている」と語った。