ダボス会議あす開幕、「暗闇」体験でパニックに陥る経営者も

1989年にドイツのアンドレアス・ハイネ ッケ博士はラジオ局を退社して新規事業を立ち上げた。真っ暗な空間に銀行家や ビジネスマンを閉じ込め、視覚以外の感覚を使って暗闇を体験させるというもの だ。

ハイネッケ博士は今週、スイスのダボスで開かれる第37回世界経済フォー ラム(ダボス会議)でこの暗闇体験ワークショップを開き、英BPのジョン・ブ ラウン最高経営責任者(CEO)やコカ・コーラのネビル・イズデルCEO、グ ーグルのエリック・シュミットCEO、シティグループのチャールズ・プリンス CEOら著名人を視覚が遮断された暗黒の空間に招待する。

24日から5日間の日程で開かれるダボス会議には、エコノミストや投資家、 学識経験者、政治家など約2300人が出席する。ハイネッケ博士は今年の会議を 「楽しくも恐ろしい」体験にさせたい考えだ。

経営コンサルティング会社ダイアローグ・イン・ザ・ダークのCEOを務 めるハイネッケ博士は「誰もが怖がるし、パニックに陥る人もいる」と話す。博 士の経営トレーディング手法には、CEOたちを1時間暗闇の中に置いて幾つか の課題に挑戦させながら、意表を突いたりわなをかけたりし、権威や影響力を失 うことについてどう感じるかを討論させるものもある。

世界経済フォーラムの創設者、クラウス・シュワブ会長は、ハイネッケ博 士の暗闇空間にとても魅了されており、4回のセッションを予定している。ハイ ネッケ博士(50)は「ダイアローグ・イン・ザ・ダークは楽しい経営トレーニ ングだ」と述べ、「暗闇空間ではすべての肩書きが消える。頼りになるのは人格 だけだ。CEOの脳細胞が躍動するはずだ」と語った。

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