いすゞ:不正車検で書類送検、「はとバス」向け-別に58台改修も(2)

いすゞ自動車は23日、大型観光バスを不正 に改造して車検を通していたとして、同社を含む法人3社などと同社の幹部らが 同日、道路運送車両法違反の疑いで警視庁に書類送検されたと発表した。立件さ れた10台のほかに58台についても改修していた可能性があるとしている。いず れも観光バス会社「はとバス」に納入した大型観光バス「ガーラ」。

鈴木浩副社長が同日午後、都内で会見して説明した。それによると、書類送 検されたのは、いすゞのほか、いすゞが全額出資する販売会社「東京いすゞ自動 車」、いすゞと日野自動車が折半出資するバス製造会社「ジェイ・バス」の3社 および車検前に実際に改修を行った下請け会社といすゞの幹部ら13人。

いすゞの幹部らは2005年8月、はとバスに納入するバス10台の車検を取得 する際、改造や装備を追加した結果、後輪軸にかかる重量が制限を越えたため、 後輪の軸のバランスを整える重りを一時的に取り外すなどして、不正に車検を通 した疑いがもたれている。車検証取得後、この重りは再び装着された。ただ、東 京いすゞ自動車の三宮俊雄社長は会見で、未装着のまま「数日間運行した事例も あった」ことを明らかにしている。

いすゞの鈴木副社長らは会見の冒頭、「事実を厳守に受け止め深く反省して おります」と陳謝し、再発防止に向けて取り組むと語った。また社内調査の結果、 はとバスに納入した車両で同様の不正の疑いのあるものが58台あることも合わ せて明らかにした。ただ書類送検の対象となった10台を含め「製品の品質にか かわる事故は一切起きていない」と強調した。これらのバスは、バス会社の要望 に応じて、座席の位置を高くして見晴らしを良くする「床上げ」とよばれる特殊 な改造や、音響機器などの装備を付け加えた仕様になっていたという。

同社は、はとバス以外に納入したガーラ1940台についても、不正改造の有 無を調査し、来月中に結果を公表するとしている。また、会見で鈴木副社長は社 内処分について「厳正に行いたい」と述べたが、実施時期や内容は明らかにしな かった。

いすゞの株価23日終値は前日比4円(0.7%)安の552円。