世界最大の外為センターのロンドン、NYとの差拡大-中銀調査(3)

ロンドンは2006年10月までの半年間の外 国為替取引額で首位となり、2位のニューヨークとの差を広げたことが英米両 国の中央銀行の調査で22日までに分かった。

イングランド銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)がまとめた半期調査 結果によると、ロンドン外国為替市場での1日平均取引額は06年10月時点で 1兆600億ドルと、4月時点に比べて6%増加した。これに対しニューヨーク 外為市場では5340億ドルと、同7.5%減少した。

BNPのロンドン在勤通貨ストラテジスト、イアン・スタナード氏は、「ロ ンドンは常に外為の中心だ。ロンドンは成長を続け、リードを広げている」と 語った。

ロンドン市場での取引高が増えたのは、東欧諸国の景気拡大や、低金利の 円を借り入れて高金利の通貨で運用する円キャリートレードを背景に、ユーロ やドル以外の通貨の取引が拡大したことが背景にある。

ロンドン市場の売買に占めるユーロの割合は4月に比べて2ポイント、ド ルの割合は1ポイントそれぞれ減少した。一方、ポンドと円、その他の通貨の 割合は4月に比べて1ポイントずつ増えた。

チェコ・コルナは昨年4月から10月に対ドルで5.3%、スロバキアのコ ルナは4.8%それぞれ上昇した。ポーランドのズロチは3.3%高。

スタナード氏は「東欧諸国の市場の伸びに加えて、アジア諸国での市場の 発展がロンドン市場の取引額増加の要因の一つだ」と説明。「これに対して米 州では、それほどの外為市場の発展が見られなかった」と語った。

また、シンガポール外為市場は同期間の1日当たりの平均取引額が1590億 ドルと、4.5%減、カナダ外為市場は480億ドルで同8.7%減少した。