ツバキナカ:MBOで非公開化へ-野村HDがTOB最大1000億円(2)

鋼球や精密ボール製造のツバキ・ナカシマは、 MBO(経営陣による企業買収)により株式を非公開にする。野村ホールディング スが投資会社を介してTOB(株式公開買い付け)で最大1000億円程度を投じて株 式を買い取る。取引先である自動車メーカーのアジア新興国での生産シフトといっ た環境変化に対応するため、上場企業ではとりにくい体制構築が必要と判断した。

ツバキナカと野村HDの22日発表によると、野村HD子会社の野村プリンシパ ル・ファイナンスが設立した買収会社TNNインベストメントは、1株2100円でツ バキナカにTOBを仕掛ける。期間は1月23日から2月21日まで。最低で株式の 3分の2(新株予約権を含む)を703億円で買い付ける。応募があった全株を買い 取る予定で、最大では1000億円超のTOBになる見通し。

TOB成立後にツバキナカの近藤高規社長はTNNに資本参加する予定。また、 他の役員や従業員にも出資を呼びかける。従業員が出資した場合、経営陣と従業員 による企業買収(MEBO)になる。

アジア新興国での安価品製造メーカーとの競争が激しくなるなか、ツバキナカ は既存の欧米での生産・販売体制の再編を含めた対応が急務になっている。抜本的 な組織改革は、短期的な業績向上に寄与せず株価にも悪影響を与える恐れがある。 このためMBOにより株式をいったん非公開にしたうえで体制を再構築することが 最善と判断した。

TOBはツバキナカの第1回から第4回までの新株予約権も対象にしており、 1個を1円で買い取る。TOB成立後に買い切れなかったツバキナカ株式がある場 合は、株主に別途定める金銭を交付して株式を買い取る予定。残った新株予約権に ついては消滅させる。ツバキナカ株は東証、大証の上場が廃止になる見通し。TO Bの代理人は野村証券。

ツバキナカの株価終値は、前週末比5円(0.3%)安の1863円。