中国がミサイルで人工衛星破壊-官房長官「懸念」、「問題」と外相(3)

塩崎恭久官房長官は19日午前、閣議後の記 者会見で、米政府から中国が弾道ミサイルで自国の人工衛星を破壊する実験に 成功したとの通報を受けたことを明らかにした。塩崎氏は日本政府として「宇 宙の平和利用という観点、もうひとつは安全保障上の観点から当然のことなが ら懸念をもっている」との見解を示したうえで、在北京日本大使館を通じて中 国政府に 事実関係や目的について説明を求めていると説明した。

塩崎氏は、中国を軍事的脅威とみなすかどうかについては「そういうよう な 考え方には至っていない。経済的にも脅威ではなく、チャンスだといってき た」と否定。ただ、「透明性がないことによっていろいろな憶測を招くというこ とは中国政府も考えていただいたほうがいい」と語り、透明性の向上を求めた。

麻生太郎外相は19日午前の記者会見で、米国から通報があったことを認め るとともに、「弾道ミサイルによる衛星の破壊は宇宙の平和利用、安全保障上で 問題があるのではないかと思うので、中国に事実関係が本当かどうか問い合わ せをしている」と語り、問題視する姿勢を示した。麻生氏によると、中国側は 「日本の通報に留意する。宇宙の平和利用を考えている」(麻生氏)と説明した という。

これに関連し、安倍晋三首相は同日昼、首相官邸で記者団に対し、「宇宙の 平和利用という観点については中国も従来からそう述べている」と語った。