エクアドル債保有者、次期大統領によるデフォルトの可能性を疑問視

エクアドル債の保有者は、コレア次期大統 領が110億ドル(約1兆3200億円)の対外債務の不履行に踏み切るとは考え ていないようだ。エクアドル国債(2030年償還、表面利率10%)の価格は、 額面1ドル当たり78セントと、同国債がデフォルト(債務不履行)に陥った 1999年当時の同35セントの2倍以上の水準にある。アルゼンチン国債は2001 年のデフォルト直前で同50セントを下回っていた。

15日に就任するエコノミスト出身のコレラ新大統領(43)は昨年12月21 日、医療・教育予算を増額するため、債務返済を停止する可能性があると述べ ていた。投資家が大統領の発言を真に受けていないのは、エクアドルの潤沢な 原油収入や景気加速、財政赤字が理由だ。

デルテック・アセット・マネジメントで8億ドルの運用に携わるアーサ ー・バーンズ氏は、「デフォルトになる理由はない。大統領は返済できる」と 指摘し、「彼がそこまで愚かなことをするとは思えない」と語った。30年来の 中南米投資経験を持つバーンズ氏は今月、4年ぶりにエクアドル債100万ドル 相当を購入した。エクアドル債(2030年償還)は1ドル当たり20セント強下 落し、74セントまで下落し、利回りは3ポイント上昇し13.73%に達したため だ。価格下落が続けば買い増しする可能性があると同氏は述べている。

パトナム・インベストメンツの新興市場ファンドの運用担当者、ジェフリ ー・コフマン氏によると、エクアドルが返済を継続するとの見方の背景には、 同国ほど力強い経済成長を遂げつつ財政収支が黒字の国が過去200年にデフ ォルトに陥ったケースはないことがあるという。

エクアドル政府の国債利払い負担は、対GDP(国内総生産)比で3%弱 と、コロンビアの4.5%やブラジルの5%強を下回り、中南米諸国では最も低 い部類に入る。ソロモン・ブラザーズ・アセット・マネジメント(ニューヨー ク)の新興市場債運用担当者、ジェームズ・クレージュ氏は、「デフォルトは 全く理に沿わない」と指摘する。

債券ファンド最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメント (PIMCO)の新興市場債担当者、カーティス・ミューボーン氏によると、 投資家がデフォルトを予想しているなら、エクアドルの指標国債は40-50セ ントに下落しているだろうと述べ、「現在の価格は一方的なデフォルトや強制 的で非友好的な債務再編の可能性を反映していない」と語った。

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