【個別銘柄】みずほF、7&i、ABCマ、不二家、任天堂、松下電産

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

みずほフィナンシャルグループ(8411):0.7%安の86万6000円。傘下 のみずほ証券と新光証券(8606)を08年1月1日付で合併させ、証券業務の再 編を行うと10日に発表したが、「みずほインベスターズ証券(8607)が入って いないことからグループ戦略における足並みの乱れを感じずにはいられない。 みずほコーポレート銀行主導の部分最適戦略という印象は拭えない」(クレデ ィ・スイス証券の伊奈伸一アナリスト)との声も出て、売りが優勢だった。新 光証は3.6%安の492円、みずほインベ証は2.1%安の235円。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):1.8%安の3780円。9日発表の 3-11月期(9カ月累計)決算を受けて通期業績の下振れ懸念が強まっている ことに加え、この日は06年11月の景気動向指数の先行指数が20%にとどまり、 2カ月ぶりに景気判断の分かれ目となる50%を下回ったことも売り材料視され た。みずほ証券エクイティ調査部の飯塚尚己シニアエコノミストは、「先行指 数の景気に対する先行期間が半年程度であることを踏まえると、景気回復のテ ンポが直近1-3月期より鈍化する可能性を示唆している」と分析。

エービーシー・マート(2670):6.4%安の2765円。来店客数の落ち込み で12月の既存店売上高が3カ月ぶりに前年同月を下回った。第3四半期まで の業績が順調に伸びていただけに、業績に対する楽観的な見方が後退した。

ベスト電器(8175):6.1%安の708円。パソコンの買い控えや単価下落 の影響、不採算店舗の整理などが響き、2006年3-11月期の純利益が前年同 期比89%減と落ち込み、表面数字の大幅な悪化に失望した向きの売りが増えた。

不二家(2211):9.4%安の211円と急落。出来高は2304万株に達し、昨 年来で最高水準となった。消費期限が過ぎた牛乳を使ってシュークリームを製 造し、出荷していたことが明らかになり、企業イメージの低下につながるとの 懸念が広がった。

KDDI(9433):1.8%安の78万4000円と続落。一時78万2000円まで 下げ、06年12月初旬の水準まで値を下げた。約2カ月の間、下値抵抗線とし て機能してきた25日移動平均線を下回った恰好。この日午前に発表した昨年 12月末の携帯電話契約件数が前月末比29万7500件の純増となり、前月の32 万5000件よりも減ったことが売り材料視された。

任天堂(7974):終値は2.4%高の2万9150円。携帯ゲーム機「ニンテンド ーDS」の好調に加え、据置型ゲーム機「Wii」も順調な滑り出しをみせて おり、中長期的な業容拡大期待が一段と強まった。UBS証券、日興シティグ ループ証券が任天堂株の投資判断を「買い」に引き上げ、メリルリンチ日本証 券は目標株価を2万8000円から3万3000円に増額、強気な判断が相次いだ。

松下電器産業(6752):0.9%高の2310円と4営業日ぶりに反発。07年度か らの3カ年中期経営計画で、09年度に売上高10兆円、ROE(株主資本利益 率)10%以上を目指す。UBS証券の小山内譜巳男アナリストは、「同社は今 後、デジタルAVなどの大幅増産とコスト削減を原資にシェア拡大を狙うだろ う。これらは各製品市場での弱者の振るい落としにつながり、最終的には収益 性の向上に帰結する」とみていた。

リンク・セオリー・ホールディングス(3373):2.9%安の19万8000円と 5営業日続落。欧州で値引き販売を増やしたことで総利益率が悪化している上、 新規事業立ち上げなどで販売管理費も増加、採算の悪化を嫌気した。

日本マクドナルドホールディングス(2702): 0.5%高の2015円と小動き。 06年9月以降、2000円付近でのもみ合い相場から脱しきれないでいる。100円 商品の販売好調で、売上高は5年ぶりに過去最高を更新したが、株価収益率 (PER)が130倍超と業界他社に対して割高なため、買い進もうという向き が限定された。

コスモス薬品(3349):6.3%安の2775円。積極的な新規出店や人材採用 に伴うコスト増などが響き、06年11月中間期の連結決算で利益水準が計画に 未達となったことで、失望売りが膨らんだ。

イリソ電子工業(6908):6.4%安の4130円。10日に公募による新株の発 行と需要に応じたオーバーアロットメントによる株式の売り出しを発表。公募 と第三者割当増資後には、最大で株式数が10%増加するため、1株利益の希薄 化や株式需給の悪化を警戒する売りが優勢だった。

東京エレクトロン(8035):1.2%高の8960円。顧客の半導体メーカーの 設備投資意欲がおう盛で、高水準の受注を獲得する状況が続いている。携帯電 話の高機能化がさらなる需要増をもたらし、来期以降の業績の伸びにつながる とみられた。

三益半導体工業(8155):2.2%高の2355円。パソコンやデジタル家電、 自動車向けを中心に半導体の需要がおう盛で、半導体ウエハ研磨事業の売上高 が予想以上に伸びている。会社側の業績予想上方修正をきっかけに良好な収益 環境が再認識されるとともに、生産能力増強が今後の収益拡大につながるとの 見方が強まった。

アセット・マネジャーズ(2337):4.7%高の24万7000円。海外投資案件 の売却益や連結対象となるSPC(特別目的会社)が増加するとして、前日10 日の取引終了後に、07年2月期通期の業績予想と期末配当を従来予想から上方 修正したことを評価した買いが先行した。

森精機製作所(6141):0.6%高の2605円。06年の受注額が過去最高を記 録したことで、国内外での受注環境の良さを評価する動きが広がった。アナリ ストの間からは、07年も工作機械業界の好環境が続くとの予想も出ていた。

旭硝子(5201):0.4%高の1477円。一時1508円を付け、昨年9月19日以 来の1500円の大台を回復した。液晶用ガラスの歩留まり改善と基板大型化に よる採算向上により、2007年12月期の連結営業利益が前期推定比30%になる との一部報道を受けた。

JALUX(2729):2%高の2300円。一時2340円を付け、昨年2月以来 の高値水準を回復した。一部報道で、親会社の日本航空がJALUXの株式を 売却すると報じられたことで、経営の独自性が打ち出せることへの期待が広が った。同社はJAL子会社で機内での通信販売などを手掛けている。

明光商会(9858):8.3%高の1298円と年初から5連騰。個人情報保護法 の全面施行に伴う特需の反動で上半期の業績は低迷したが、下半期の巻き返し により、2007年5月通期の増収増益が可能とみられ、買いが集まった。

松屋(8237):1%高の1793円。東京・銀座本店の改装で衣料品や食料品 販売が好調に推移したことなどが寄与し、2006年3-11月期の連結経常利益 は前年同期比2.3倍と大幅に伸びたことを受けた。