【個別銘柄】ソニー、新日鉄、ユニー、橋梁、ソフバンク、Fリテイリ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

ソニー(6758):終値は6.5%高の5550円で、2006年5月9日以来の水準を 回復した。一時は8.1%高まであり、06年1月27日(15.9%)以来の上昇率を 記録した。家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の米クリスマ ス商戦は苦戦したもようだが、今春以降はゲーム事業の赤字が縮小を始めると の期待も根強く、過度の悲観を修正しようという動きが広がった。ゴールドマ ン・サックス証券はソニー株の適性株価水準を6200円と設定。

新日本製鉄(5401):終値は3.3%高の649円。3.3%高から1.0%安まで乱 高下した。終値でみた25日移動平均線(589円)からの上方かい離率は10% にまで縮小。昨年末の12月29日の19.8%からは低下した。出来高は2億800 万株で、5日と比較すると4分の3の水準。

イオン(8267):0.7%高の4630円と3日続伸。前週末5日公表の2006年 3-11月期(第3四半期累計)業績で、総合小売り(GMS)事業の粗利益率 が改善していることが確認できた。クレジットやデベロッパーなどの子会社群 の業績も順調に推移しているため、今期業績の達成確度が高まったとみられ買 い安心感が広がった。

ユニー(8270):急伸。一時1624円を付け、昨年9月20日以来となる 1600円台を回復した。終値は2.3%高の1608円。GMS事業で人件費と減価 償却費の削減などが寄与し、営業利益は前年同期比20%増となった。収益改善 を評価する買いが集まったことで株価は昨年11月20日の1312円を底値とし て反発局面入りか。

サクラダ(5917)は40%高の59円、松尾橋梁(5913)は32%高の155円と 橋梁関連株が東証1部上昇率ランキングの上位を占めた。公共工事入札談合の 問題などもあり足元の業績は苦しいが「川崎重工業が橋梁から撤退と報道され たり、三菱重工業と石川島が国内橋梁部門を分社化するとの動きも出ており、 業界再編を先鞭している」(SMBCフレンド証券の中西文行ストラテジス ト)とみられ、買いが集まったようだ。

ソフトバンク(9984):小動き。終値は0.6%安の2475円だった。5日の取 引時間終了後、傘下のソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン日本法人)が携 帯電話の基本使用料を業界最安値の月額980円に設定した新料金体系「ホワイ トプラン」を導入すると発表したが、アナリストの間からは顧客獲得効果は限 られるとの声が出て、買いが限定された。

ファーストリテイリング(9983):1.1%安の1万1510円と3営業日ぶりに 反落。日経平均株価の下落寄与度で首位に立った。月後半の天候不順により来 客数が伸び悩み、12月の既存店売上高が2カ月ぶりにマイナス転換したことを 嫌気した売りが先行した。

良品計画(7453):4.3%安の8790円と続落。新店や卸売事業は好調に推移 しているが、小売企業の継続的な成長性をみる上で最重要視される既存店売上 高が会社側の予想を下回って推移しているため、2007年2月通期の連結業績が 若干下振れするとの懸念が広がった。値下げ販売の増加に伴い、粗利益率が悪 化していることもあり、売り圧力が増した。

ゲオ(2681):午後の取引で急騰。結局9.2%高の23万8000円で引けた。 新型ゲーム機やゲームソフトの販売が好調な上、新規出店効果も重なり、2006 年12月の売上高が初めて200億円を突破した。業績拡大を期待した買いが膨 らみ、出来高は前週末比10倍超の9502株に達した。

ポイント(2685):終値は7.2%高の7610円。5日の取引では12月の既 存店売上高の伸び率(1.7%増)が想定より小さかったとして売り込まれたが、 1月のセールも好調な上、来期以降も出店などで2けたの増収増益が可能との 見方が出て、株価の割安感が強まった。日興シティグループ証券は5日付でポ イント株の目標株価を7200円から9500円に引き上げ、投資判断を「2H(中 立・高リスク)」から「1H(買い・高リスク)」に格上げ。

ユナイテッドアローズ(7606):7.0%高の2300円で終了。一時2325円ま で買い進まれ、投資家の長期的な売買コストである200日移動平均線(2212 円)を06年5月以来、およそ8カ月ぶりに上抜けた。低迷が続いていた月次 売上高が前年同月を上回ってきたことから、来期業績の伸長に対する期待感が 高まった。

サンエー(2659):2.9%高の3930円。5日公表の06年3-11月期(第3 四半期累計)の連結業績は2%増収の4.4%経常増益。市場では「同社は沖縄 という地理的な特性から暖冬によるマイナスの影響を受けにくかった。衣料品 の構成比が高い小売り関連企業の業績が振るわないなかで増収増益決算を示し たことが評価された」(リテラ・クレア証券の井原翼・情報部長)と解説され た。

井関農機(6310):4.7%高の289円と急反発。一時291円まで上昇する 場面もみられた。タイの農機市場に進出するとの一部報道を受けて、業容拡大 期待が広がった。個人投資家とみられる小口の資金が流入、昨年来安値圏から 脱したとみられている。

ネクスト(2120):急反発。一時は13%高の32万9000円を付けた。5日 に、伊藤忠商事と共同出資子会社を設立すると発表。ネクストと伊藤忠、双方 の強みを生かした相乗効果による業績拡大を期待した買いを集めた。国土交通 省が不動産価格のネット公開を開始すると、一部で伝わったことも追い風とな ったようだ。終値は8.6%高の31万7000円。

そーせいグループ(4565):1.1%高の19万円で終了。一時は6.4%高の 20万を付ける場面があった。新株予約権を発行し、調達資金を新薬の開発に充 てると5日に発表。開発の進ちょくに応じて受け取る報酬など、業績への寄与 を期待した買いが優勢だった。

フジテック(6406):0.5%高の942円と4営業日続伸。日本国内向けの公 共事業関連は伸び悩んでいるが、マンションやショッピングセンター(SC) 向けの需要が好調で、収益力の向上期待が強まっている。米国や中国で目抜き 物件を手掛けていることもあり、海外投資家の間でも知名度や投資に向けた関 心は高まってきたようだ。

石川島播磨重工業(7013):1.8%安の386円で終了。一時は377円を付け る場面もあり、06年12月初旬の株価水準にまで下げた。9日付の日本経済新 聞朝刊は、石川島が月内にも公募増資で500億円程度を調達すると報道。EP S(1株当たり当期純利益)など1株あたり株式価値の低下が警戒された。会 社側は「資金調達について検討していることは事実だが、正式に決定したもの ではない」というコメントを発表。

日興コーディアルグループ(8603):2.0%安の1275円で終了、一時1258 円まで下落する場面もあった。東京証券取引所が不正会計処理問題で監理ポス トの割り当て理由を追加しており、上場廃止の可能性を不安視する動きが再燃 した。同社の第2位株主で4.8%保有するみずほコーポレート銀行に対し、日 数%程度の追加出資を要請する方向で検討に入ったと一部で報じられたが、反 応薄だった。

マニー(7730):6.7%安の8390円と大幅安。一時7.6%安の8310円を付け、 10月上旬以来の安値水準となった。余計な傷をつくらないとされるアイレス針 (縫合針の一種)関連製品の伸びが鈍化、海外の受注が減少している。5日公 表の2006年9-11月期(第1四半期)業績で主力のアイレス針製品の低調ぶ りが確認されたため、これを嫌気した売りが膨らんだ。

アドヴァン(7463):大幅続落し、一時7.7%安の1311円まで下落。終値 は78円(5.5%)安の1343円。販管費の増加や遊技場関連の建材受注が減少 したことが響き、上場企業で一番乗りとなった2006年4-12月期の連結業績 は減収減益となったため、失望売りが膨らんだ。