【TOPIX年間騰落率】上昇1位はメガネトップ、下落はエネサーブ

TOPIX採用銘柄の2006年の騰落率ラ ンキングは、上昇1位がメガネトップ、下落1位はエネサーブだった。上位に は市況関連株や任天堂とその関連銘柄、下位には業績不振銘柄とノンバンクが 並んだ。

メガネトップ-過当競争下で急浮上

めがね販売店チェーンを展開するメガネトップは、年前半は値下がりして いたが、後半に急騰して1位の座に就いた。8月、11月合わせて3回07年3 月期の業績予想を上方修正しており、足元の業績急回復が見直し買いを誘った。 セット販売とスピードお渡しを武器に新規顧客を惹きつけ、大手めがね販売チ ェーンのなかで唯一、既存店売上高が前年同月比プラスで推移している。

10月には、全商品をレンズ込みで一式1万8900円をセット販売する新業 態「眼鏡市場」を立ち上げた。同社の辻邦彦取締役によると、新業態転換した 店舗にはシニア層の来店が多い特徴があり、売上高は旧店の3倍に達した。当 社にとって「想定外」(同氏)の勢いで伸びている。

任天堂は3万円台に

任天堂は3万円台に乗せて、上場来高値を更新(株式分割考慮後)。携帯 型ゲーム機「ニンテンドーDS」の成功と新型家庭用ゲーム機「Wii」の発 売によってゲーム業界の王者復活を強く印象付けた。為替市場で円が特にユー ロに対して円安に振れたことも、収益を押し上げる要因だった。任天堂にコン トローラーを提供するミツミ電機も6位に入り、任天堂関連株がにぎわった。

ただ、これだけ急激に上げた結果、任天堂の株価は「先行きの業績成長を かなり織り込んだ水準。ファンダメンタルズ面は良好で死角はないものの、さ すがに来年は上値の重い展開を強いられそうだ」(大和住銀投信投資顧問の株 式運用部・窪田真之シニアファンドマネージャー)との見方も出ていた。

ニッケル価格の高騰が業績を押し上げている大平洋金属と日本冶金工業も それぞれ4位と9位に入った。電子部品や半導体製造装置を販売するダイトエ レクトロンが2位、半導体大手エルピーダメモリが7位と、電機セクターも健 闘した。

下落1位のエネサーブ、ビジネスモデル崩れる

一方、下落率1位のエネサーブは株価が年初のほぼ10分の1になり、上 場来安値を更新中。相場全体が急上昇した05年も27%下落しており、長期凋 落の道をたどりつつある。

エネサーブはA重油を利用して工場などの自家発電を代行するオンサイト 発電事業を主力としていたが、原油価格の高騰で電力会社からの調達と比べた コスト面のメリットが失われ、主力事業からの撤退を余儀なくされる異常事態 となった。エネサーブの山口勝裕執行役員は、「原油がここまで高くなるとは 予想していなかった。ヘッジしていなかった部分で損失が膨らんだうえ、精製 委託先がA重油から撤退し、代替先も確保できなかった」と事業断念の背景を 説明する。

12月18日に大規模なリストラ策を発表。電力設備メンテナンスと自社発 電所による電力小売事業とセキュリティ事業のほか、バイオマス発電などの新 規事業を収益源に育成できるかが焦点。

ノンバンク株が急落

日本公認会計士協会が9月に将来の過払い金返還に備えた引当金の計上を 厳格にする監査方針を発表。これを受けて、利息返還引当金の積み増しを迫ら れたノンバンク株が軒並み大幅安。下落率上位にはクレディアやロプロ、ロー ン・クレジット事業も展開するGMOインターネットなどが並んだ。TOPI Xその他金融指数の年間下落率は30%に達し、33ある業種別指数のなかで最 悪のパフォーマンス。06年度上期(4-9月)の最大の買い越し主体である投 資信託は、全セクターのうちその他金融のみで保有比率を落とした。

下落率2位になった携帯電話向けビジネスソフトウエア開発のソフトブレ ーンは、新規事業の不振と費用増加で06年12月期の連結純利益が前期より 95%減少する見通し。「ネット関連として成長期待から買われた時期もあった が、今期利益の縮小で高PER(株価収益率)が正当化できなくなった」(高 木証券トレーディング部・菊池重夫次長)。

サニックスは法律違反により訪問販売業務の一部停止処分を受けた影響で、 売上高が落ち込んでいる。8月に07年3月期の利益予想を大幅に増額しなが ら、11月に一転して下方修正、赤字に転落する見通しとなり、投資家の信頼を 一段と損ねた。

サクラダの株価は43円で、東証1部で4銘柄しかない50円割れ銘柄。公 共投資の抑制で受注が低水準にとどまる厳しい収益環境のもと、収益規模の縮 小が止まらない。

<TOPIX構成銘柄の年間上昇率ランキング>
順位   銘柄名(コード)       株価/変化率   時価総額(前年末)
1メガネトップ(7541)        2520円/196%    214億円(69億円)
2ダイトエレクトロン(7609)  1851円/129%    206億円(89億円)
3任天堂(7974)             30900円/116%  43775億円(20187億円)
4大平洋金属(5541)          1167円/103%   2285億円(1123億円)
5イオンディライト(9787)    2635円/99%     545億円(273億円)
6ミツミ電機(6767)          2620円/96%    1905億円(969億円)
7エルピーダメモリ(6665)    6540円/85%    8450億円(3395億円)
8日本綜合地所(8878)        3420円/73%    1051億円(502億円)
9日本冶金工業(5480)         770円/72%     927億円(408億円)
10ダイセキ(9793)           2990円/72%     959億円(556億円)

<TOPIX構成銘柄の年間下落率ランキング>
順位   銘柄名(コード)       株価/変化率   時価総額(前年末)
1エネサーブ(6519)           359円/-87%     98億円(743億円)
2ソフトブレーン(4779)     21460円/-80%     66億円(325億円)
3サクラダ(5917)              43円/-74%     48億円(71億円)
4GMOインター(9449)        767円/-74%    477億円(1805億円)
5サニックス(4651)           185円/-74%     91億円(283億円)
6クレディア(8567)           612円/-73%    142億円(484億円)
7ロプロ(8577)               172円/-73%    200億円(718億円)
8セシール(9937)             334円/-72%    153億円(465億円)
9ネットマークス(3713)     79100円/-71%    138億円(467億円)
10日本MDM(7600)          323円/-71%     60億円(203億円)

--共同取材:浅野 文重、河野 敏    Editor:inkyo

+81-3-3201-8955 masai@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo

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