アジア株:06年は4年連続の上げ相場-消費改善で07年も上げ継続か

今年のアジア株式相場は4年連続で上昇し、 過去20年前後で最長の上げ相場となった。来年は日本や中国での個人消費改善 が見込まれ、さらに上昇する可能性がある。

中国、香港、インド、インドネシアの主要株価指数は今月過去最高値を更 新し、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI) アジア太平洋指数は日本を含まなければ、年初来で29%上昇した。日本では景 気が減速し、TOPIXの上昇率は世界10大市場で最悪。日本を含めた同MS CI指数は年初来14%高と、欧米の株式相場の上昇率を下回った。

JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループは日本も来 年は上昇相場に乗れると予想する。給与が増え、低迷していた家計消費が回復 するとの見方からだ。最低賃金などの引き上げが行われている中国の消費も拡 大を続けることが予想される。

キャレット(ニューヨーク)で20億ドルの運用に携わるドナルド・ギンベ ル氏は、「日本と中国が好調であり、より多くの資金をアジアに呼び寄せるだ ろう。状況は非常に前向きに動いている」と語った。

日本を含むMSCIアジア太平洋指数の年初来上昇率(14%)は米S&P 500種株価指数の14.3%やドルベースでのダウ欧州株価指数の31%を下回って いる。それでも、4年連続の上昇は、指数算出が始まった1988年以来では最長。 その4割を占める日本が足を引っ張ったのに対し、中国やインドでの堅調な需 要がアジア全体の相場上昇をけん引した。

ゴールドマンの香港在勤ストラテジスト、ティモシー・モー氏は、日本以 外のアジア株は来年、20%のリターン(投資収益率)を上げるだろうと予想す る。

また、日本では来年、個人消費が増えるかもしれない。内閣府が11日発表 した11月の全国消費動向調査によると、今後半年間の消費者の購買意欲を示す 消費者態度指数は前月より改善。失業率も8年ぶり低水準に近い。

マシューズ・インターナショナル・キャピタル・マネジメント(サンフラ ンシスコ)のデービッド・イシバシ氏は、「すべてが良好な消費を示している」 と述べる。同社の日本株投資ファンドは1998年末の開始以来でリターンを倍増 させている。

割高感で慎重な見方も

ただ、中国も日本もインドの株価指数も、世界的な基準で割高になってい る。例えば、中国の上海・深セン300指数の株価収益率(PER)は28.8倍と、 MSCIアジア太平洋指数の18.3倍を上回る(ブルームバーグ調べ)。S&P 500種は16.2倍、ダウ欧州株価指数は14.2倍だ。

マーク・ファーバー(香港)のマネジングディレクター、マーク・ファー バー氏は「投資マニアのすべての症状が見える」と指摘し、「来年第1四半期 には深刻な反動が起きる可能性がある。私は実際に売りに回っている」と述べ た。

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