クローン牛や豚の製品が07年から米店頭販売も-FDAが安全と判断

クローン技術により複製された遺伝情報を 持つ牛、豚、ヤギの肉やミルクについて、米食品医薬品局(FDA)は28日、 消費者の健康へのリスクはないとの判断を下した。これにより、これら製品が 早ければ来年にも米国で小売店の店先に並ぶ可能性が出てきた。

FDAはこの日、4年間にわたってデータを調べた結果、クローン動物か らできた食品が通常製品と同様に食べても安全なことが示されたとし、販売を 許可する提案を行った。国民からの意見を聞くまで最終決定は行わないとして いるが、FDA当局者はクローン食品を明示するため別のラベル表記が必要な ことを示す科学的な根拠はこれまでに見つかっていないと指摘している。

FDAの獣医学センターのディレクター、スティーブン・サンドロフ氏は 電話会議で、「われわれの判断は動物の健康状態に基づいている。クローン技 術が食品の供給チェーンに何らかの危険をもたらすとすれば、そうした健康に 対する一部の影響がクローン動物に表れるはずだ」と語った。

サンドロフ氏は最終決定が07年末までに下されることが「考えられる」と 述べており、この場合米国が世界で初めてクローン動物が原料の食品を承認す ることになる。FDAは来年1月2日にリスク分析・管理、食品業界向けガイ ダンスの草案を公表する予定で、その後90日間消費者、生産者、関連団体から 意見を募る。