ユナイテッドワールド証券の豊島氏:ベトナム経済についてコメント

ユナイテッドワールド証券マーケティング 部の豊島信彦執行役員兼アナリストは20日のインタビューで、WTO(世界貿 易機関)加盟で注目されるベトナム経済についてコメントした。主な発言内容 な以下の通り。

ベトナムのWTO加盟について:

「ベトナムは国際社会では一人前扱いされていなかった。それが一人前扱 いされるようになるからどう変わっていくのか。高い経済成長をしているが、 一段の成長が期待される」

「輸出が27%ペースで伸びているが貿易規模そのものは大きくない。貿易 赤字が続いている。国内産業を守るために17%くらいと関税を高くしている。 WTOの加盟でこれが下がっていく。今後5、6年でどのように下げていくか。 外国からの投資も必要だからそういった規制緩和。国際的な水準に下げていく 状況に国がきているのではないか」

ベトナム実質GDP成長について:

「今年は鈍化している。来年は8%台の潜在成長率があると思う。国は9% までもっていくと言っている。問題点が為替。米ドルに対してドンが下がって いる。貿易赤字ということもある。中国もWTOに加盟する前に海外企業が入 ってきて、設備を増やす時に海外から物を買うから赤字になる場合がある。来 年は貿易赤字、経常赤字が懸念されるところで、通貨が少し弱くなってくるか もしれない。それを超えると次の成長の段階が始まるのだろう」

「もうひとつ、ベトナムは農業、水産など一次産業が多い。それを除くと 9%くらいの伸び率があるが、そのような国は経済成長が低めに出てしまう。 今年は7%成長になったのは一次産業があまりよくなかったからもある。来年 8%か9%になるかは、鉱工業生産と一次産業がどうなるかにかかわってくる」

ベトナムVN指数について:

「今年世界で一番値上がりしている。時価総額が15倍から16倍になって いる。新規上場が出てきてお金が入ってきて株式指数を上げている。連日高値 を更新している。今日も800ポイント越えている」

注目銘柄について:

「ビナミルクという会社が今年新規上場して、時価総額トップだった。し かし先週FPTというITの会社が上場した。インテルなども持っているベト ナム最大のIT企業。これが時価総額トップになった。そして連日5%のスト ップ高。新しい企業がどんどん市場を引っ張っている」

「ベトナム政府としては金融機関をしっかりさせたいということがある。 国有銀行のベトコンバンクが来年の1-3月に上場予定。最大の時価総額企業 になるだろう。WTO加盟後に海外と競争するようになってくる。できるだけ 早く銀行を強化していこうとしていく先兵役を担っている企業なので注目」

「FTPもビナミルクもベトコンバンクもシンガポールに上場する可能性 がある。ドンが弱いからベトナムは外国の通貨にまだ依存している」

ベトナム株の注意点について:

「どんどん主役が入れ替わっているし、通貨も安いので、個別銘柄でいく とリスクも高い。市場も小さいし、ファンドで入っていくのは新興国の中でも 生まれたての国に対する対応の仕方ではないか」

--共同取材:柿崎元子  Editor:Asai

Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

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