タイ株:16年ぶり大幅下落、資金規制を嫌気-アジアで株安広がる

19日のタイ株式相場は16年ぶりの大幅下 落となり、時価総額225億ドル(約2兆6600億円)が吹き飛んだ。タイ中央銀 行が、バーツ投機阻止を狙い、機関投資家のバーツ引き出しを制限したことを 嫌気した。

中銀のタリサ総裁は18日、ドルに対し年初来で16%高となっているバーツ の一段高を阻止するため、非居住者による新規のバーツ建て預金のうち30%の 引き出しを1年間禁止するよう市中銀行に19日から義務付ける措置を発表した。

タイのSET指数は前日比108.41ポイント(15%)安の622.14で終了。 2004年10月29日以来の安値となった。エネルギー企業のPTT(PTT TB)や バンコク銀行(BBL TB)が下げを主導し、SET指数は1990年8月7日以来の 大幅下落となった。

タイ以外の新興市場国でも、インドやマレーシア、インドネシア、フィリ ピン、パキスタン、ポーランド、トルコで株式相場が下落。タイの規制導入が 新興市場投資に対する懸念を高めた。

米テンプルトン・アセット・マネジメントで300億ドル相当の新興市場株 を運用しているマーク・モビアス氏は、タイ中銀の措置について、「良いニュー スではない。われわれが資金の回収に本当の問題を抱えたことを意味している」 と述べた。

19日の外国為替市場では、バーツは前日比で一時1.5%安の1ドル=36.08 バーツとなった。その後、1ドル=35バーツ台に上昇している。