【個別銘柄】トヨタ、明治菓、TBS、日興コG、ミサワH、三井造

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):一時1.6%高の7500円まで上昇し、上場来高値を 更新した。18日付の日本経済新聞朝刊は、同社グループ(ダイハツ工業、日野 自動車含む)の2007年の世界生産が945万台程度になると報道、06年見込み より40万台増やすとした。トヨタは年末の定例会見で07年の販売戦略や生産 計画を公表する予定。

明治製菓(2202):6.8%高の601円。ノロウイルスによる感染性胃腸炎 の大流行で、殺菌消毒剤やウイルス検査薬など関連医薬品の販売が急増してい る。手洗い用殺菌消毒剤を手掛ける同社株に個人投資家などの買いが向かった。 明治菓は東証1部上昇率ランキングで5位となったほか、検査キットなどを手 掛ける栄研化学(4549)が15%高の1340円で同上昇率トップとなった。

TBS(9401):終値は9.2%高の3800円で東証1部上昇率ランキングで 2位。3月2日に付けた3550円を上抜き、9カ月半ぶりに年初来高値を更新 した。信用売り残が足元で急増、逆日歩が発生したため、買い戻す動きが強ま った。18日付の日本経済新聞朝刊が「インターネット通販事業を強化する」と 報じたことも、業績拡大を期待した資金流入につながった。

日興コーディアルグループ(8603):4.8%安の1419円。一時5.7%安ま であった。過去決算で利益を水増しした疑いがあるとの報道が週末に相次ぎ、 事実ならば、機関投資家ポートフォリオから外したり、顧客離れにつながるの ではとの不安が高まった。

ミサワホームホールディングス(1722):15%安の2780円ストップ安で 比例配分。800万株超の売り注文を残した。上場子会社ミサワホーム九州 (1747)が未完成の一部物件を顧客に引き渡したことにして、売り上げを前倒 し計上していた疑いがあることが明らかになり、グループ全体のイメージ低下 などが警戒された。

長野日本無線(6878):終値は1.1%安の179円。一時は7.7%安の167 円となる場面もみられた。任天堂(7974)の携帯ゲーム機「ニンテンドーD S」などに供給したACアダプタの一部に不具合があり、交換することになっ たため、製品信頼性の低下につながるとみられた。

三井造船(7003):5.4%安の384円と急落。一時382円を付け、11月28 日以来、400円の大台を割り込んだ。新造船の受注価格が伸び悩みや中国との 競争激化への懸念から、野村証券が投資評価を「2(買い)」から「3(中 立)」に1段階引き下げたことで、株価の先安不安が広がったようだ。

ニッセン(8248):7.0%安の689円。一時は679円まで売り込まれ、7 月末以来、約4カ月半ぶりに年初来安値を更新した。宝飾品などの催事場販売 の不振に加え、リストラ費用の計上やカード子会社に対する利息返還補償金の 引き当てなどで特別損失が想定以上に拡大。今期純利益は計画を97%下回る見 通しになり、業績悪化を受けて失望売りが膨らんだ。

丸井(8252)3.1%安の1427円。一時5.2%安となる場面もあり、11月9 日以来の下落率を記録した。大手百貨店5社のカバーを開始したゴールドマ ン・サックス証券が丸井株を「売り推奨」としたことが話題を呼んだようだ。 河野祥アナリストらは「駅ビル・ファッションビルとの戦いが最も影響しそう で、現在の丸井株にはこの点が織り込まれていない。カード関連事業における 追加的な経費の発生などの特殊要件を意識する展開が続こう」と分析。目標株 価を1280円と設定した。

ACCESS(4813):14%安の56万5000円、一時は15%安の55万 9000円と制限値幅いっぱいのストップ安を記録。7月19日に付けた年初来安 値(59万9000円)を更新した。15日の取引終了後に、2007年1月期通期の連 結経常損益が152億円の赤字(前期は46億円の黒字)になる見込みと発表。 好採算の大型案件の売上高計上時期が来期以降にずれ込み、従来予想より赤字 幅が80億円超拡大することから、失望売りが膨らんだ。

イオン(8267):0.4%安の2565円。ゴールドマン・サックス証券の山川 哲史チーフエコノミストは「雇用者所得の増加による個人消費回復の可能性を 過大視していた。正規雇用は増加したものの、賃金は予想外に低い伸びに止ま り消費の足かせとなった」と分析、個人消費の家計部門への波及が遅滞してい ると述べていた。イオンの月次売上高動向は11月の既存店売上高が前年同月 比1.7%減、腰を入れて買うには時期尚早とみられた。

ヤマトホールディングス(9064:0.5%安の1807円と小幅安。競合する佐 川急便グループが中国国家郵政局と提携し、中国全土をカバーする国際宅配便 事業を開始する計画が明らかになり、今後の成長が期待できる中国で出遅れた とみられた。

ドッドウエルビー・エム・エス(7626):2.8%安の787円。株式移転に よる共同持株会社を設立する形でグラフテックと経営統合すると発表。しかし 業績が低空飛行を続けるグラフテックとの統合効果が見えにくく、買いにくい との見方が出ていた。グラフテック(6968)も2.2%安の228円と低迷。

リベレステ(8887):急落。終値は6.7%安の9万3300円で、7月24日 の9万5600円を一気に下抜き、年初来安値を更新。主力の開発事業で物件の 引渡し時期がずれ込むことや減損処理の計上などを理由に、15日に07年5月 期の業績予想を下方修正したため、業績の先行きと財務体質の悪化が懸念され た。今通期の連結純損失は16億8500万円に拡大する見通しで、前回予想から 16億円超の悪化となる。

アストマックス(8734):11%高の8万800円。三井物産の100%子会社で商 品先物取引大手の三井物産フューチャーズ(東京・中央)の全株式を取得する ことで、三井物産と交渉を開始したと15日に発表。業容拡大による収益増を 期待した買いを集めた。

日本光電(6849):終値は3.4%高の2710円。一時は2735円まで買い進 まれ、上場来高値を更新した。大病院を中心に生体情報モニターの納入が進展、 2007年3月期の業績上振れが期待されている。成長性に対して割安だとの認識 が強まるなか、医用電子業界の世界的なM&A(企業の合併・買収)を予測す る向きが潜在的な被買収先候補として関心を高めているようだ。

ポイント(2685):朝方に一時、前週末比1.5%高の7330円まで買われる 場面があった。終値は1.3%安の7130円。若年女性向けブランド「ローリーズ ファーム」や「グローバルワーク」などの主力業態が好調に推移、9-11月の 3カ月累計の既存店売上高は前年同期比8.1%増と高い伸びを示した。会社側 の増額修正値より収益が増大する公算もあるとの指摘も出ていた。

CHINTAI(2420):一時5.2%高の10万1000円と、ほぼ1カ月ぶ りに大台回復。終値は3.8%高の9万9600円。住宅着工戸数の好調を背景に賃 貸住宅の広告が伸びた上、M&A(企業の合併・買収)の効果が収益を押し上 げたことが確認された。増配も発表しており、株主還元姿勢への評価も投資家 の買い意欲を誘った。

KDDI(9433):0.1%安の79万9000円。一時1.1%安まであった。シ ステム設定の不備を原因に、17日に携帯電話の番号継続制度(MNP)に基づ く転入と転出の手続きを一時停止したことから、トラブルを嫌った顧客が離れ るのではと懸念された。

ギガプライズ(3830):15日に名証セントレックスに新規上場し、買い気 配のまま終了していたが、この日は一転して売り気配で始まった。午前9時11 分に成立した初値は35万円で、公開価格の18万円と比べて94%高。終値は 40万円。同社はマンション向けインターネットサービスプロバイダー事業など を手掛ける。

イントランス(3237):15日に東証マザーズに新規上場し、買い気配のま ま終了していたが、この日ようやく売買が成立し、初値は25万円と、公開価 格の11万円からの上昇率は2.3倍になった。同社は都内23区を中心にプリン シパルインベストメント事業やソリューション事業を展開する。プリンシパル インベストメント事業では、中古物件を自己勘定で取得し、建物改修を経てテ ナント募集などを行い、最終的に投資家に販売する。