【個別銘柄】ニチロ、ヤクルト、東建物、第一三共、積水ハ、不二家

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

マルハグループ(1334):6.4%高の266円、ニチロ(1331):14%高の242 円。2007年10月1日に持ち株会社方式で経営統合する。規模拡大や効率化な どに加え、重複する事業が少ないことが評価された。市場では「これ以上ない 組み合わせ。ベストパートナーだ」(SMBCフレンド証券投資情報部の中西 文行グループマネジャー)との声も聞かれた。

水産株:大幅高。TOPIX水産・農林業指数は2.6%高の442.55ポイン トに上昇。9月中旬以来の高値水準に戻した。水産庁によると、日本国内の漁 業・養殖業生産量は2004年が前年比5.1%減の578万トン。この10年で3割 近く落ち込んだ。原油高で船舶用の燃料コストも上昇、環境は厳しさを増して いる。

ヤクルト本社(2267):急騰、8%高の3260円で高値引けした。水産最 大手のマルハグループ本社と3位のニチロが経営統合することを決めたことで、 食品関連業界全般の再編期待が波及した。新光証券の岩田俊幸シニアアナリス トは、①ブランド力と②販売力を「2つの『金の卵』」と表現、乳酸菌の研究 で培ったプロバイオティクスと中国など海外でも通用するヤクルトレディーの 組織販売力を評価していた。

東京建物(8804):終値は0.5%高の1300円。一時は1317円まで上昇し、 ほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。12日付の日本経済新聞で、オフィス稼働率の 上昇やマンション販売の好調などを理由に2007年12月期の連結営業利益が過 去最高を更新する見通しと報じられ、業績拡大を期待した買いが入った。東京 都内中心部の大型開発案件を数多く抱え、長期的な収益成長の可能性を評価す る声も聞かれた。

第一三共(4568):続伸。一時3620円まで買い進まれ、旧三共と旧第一 製薬が経営統合して同社がスタートした2005年9月28日以来の高値を付けた。 同社発足来の株価リターンはプラス54.2%。TOPIX医薬品株指数の同

20.3%を大きくアウトパフォームする。次期戦略商品と位置付ける新抗血小板 剤「プラスグレル(開発コード:CS-747)」の開発が順調に進展しているこ とが確認され、将来的な収益寄与が期待された。

積水ハウス(1928):3.2%安の1670円で終了。一時1660円まで下落し、 約1カ月ぶりの下落率となった。11月の月次受注高は前年同月比6%減と低迷、 半年ぶりにマイナスに転落した。金利先高感が弱まるに連れ、住宅を駆け込み で購入しようという向きが減っているとみられた。

不二家(2211):5.2%高の241円。終値ベースでは5月中旬以来の高値 水準に値を戻した。来店客数の減少に悩まされてきた外食事業を再生するため、 みずほ証券傘下の投資ファンド「ベーシック・キャピタル・マネジメント」主 導で同事業のてこ入れを図る。今後の改善などを期待した向きから買いが入っ たもようで出来高も600万株と過去2カ月ぶりの高水準。

DTS(9682):4.6%高の4360円と大幅高。11月下旬を底に小型株市場 が反発に転じたことで、成長性と比較して売られすぎた銘柄を探して拾う動き が出てきた。そのなかで、優れた経営力を持ち、金融機関のIT(情報技術) 投資の積極化による収益拡大が期待できる同社への注目度が高まっているよう だ。

KDDI(9433):0.8%高の79万4000円。12日付の日本経済新聞朝刊 が、ロシアの長距離通信最大手のロステレコムと組み、容量が従来の1000倍 の光ファイバー海底ケーブルを日ロ間に敷設すると報道したことが手掛かり。 将来の収益源となることを期待した買いが先行した。

パシフィックマネジメント(8902):0.7%高の28万2000円と7営業日 ぶりに反発。11日に有料老人ホーム大手の生活科学運営(東京・新宿)に出資 し、有料老人ホームの施設開発に参入すると発表。「運用資産の拡大に伴う収 益増が見込める」(コスモ証券の木村勝シニアアナリスト)とされた。

fonfun(2323):17%高の20万9000円ストップ高で終了。1万 8300株超の買い注文を残した。11日に1台の携帯電話で2つの電話番号を使 用できるサービスを開始すると発表したことが手掛かり。

楽天(4755):急落、7.3%安の5万4700円で取引を終えた。小口の売り 注文が増えた。25日移動平均線からの上方かい離率が短期的な過熱感を示唆す る20%を上回ったことや、きょうの取引時間中に5日移動平均を割り込んだこ とで「チャートを売買の参考にする個人が売りのタイミングとみた」(立花証 券の平野憲一執行役員)と解説されていた。

半導体製造装置関連メーカー:東京エレクトロン(8035)が0.2%安の 9040円、東京精密(7729)が1.1%安の5490円となるなど弱い動き。半導体 メーカー大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)が10-12月期(第4 四半期)の利益見通しを引き下げたことから、多機能型携帯電話の需要頭打ち などが懸念された。日本の関連メーカーの事業環境についても、従来のように 堅調ではないとの懸念が広がった。

田崎真珠(7968):3.9%安の564円。今夏から真珠やダイヤモンド商品 の売れ行きが急速に伸び悩んでおり、2006年10月期の決算見通しを11日に減 額修正した。今期に入っても販売回復の兆候はみえず、今後の業績に対する不 安が高まっている。「作れば売れるという時代の過去の成功体験に引きずられ て、商品開発や営業努力を一部怠ってきた面もあるのではないか」(岡三証券 の鵜崎和彦シニアアナリスト)との声も出ていた。

菱食(7451):1.3%安の2645円。取引先の小売企業から恒常的に値下げ を要請されており、採算が悪化している。2006年12月期の連結経常利益が会 社計画を1割程度下回る見通しと一部で報じられ、売り圧力が増した。12日付 の日本経済新聞朝刊は、同社の06年12月通期の連結経常利益が前期比30%減 の92億円前後になりそうだと報道。

ダスキン(4665):12日、東証と大証の第1部に新規上場し、午前9時の 取引開始と同時に、売出価格と同じ1750円で売買が成立した。午後零時50分 ごろに初値比5.7%安の1650円まで下げる場面もみられたが、午後の取引で値 を戻し、1726円で終了した。時価総額は1163億円。同社は1963年設立。掃除 機器のレンタルやドーナツ店「ミスタードーナツ」を主要業務に、フランチャ イズ方式を中心に展開する。加盟店は2400を超える。

セルシス(3829):12日、名証セントレックス市場に新規上場した。買い 気配で取引を開始、午前10時10分に22万円の初値を付けた。公開価格(16 万円)からの上昇率は38%。同社は漫画やアニメ作品の制作をパソコンで可能 にするソフトウエアや、漫画を携帯電話用に加工・閲覧するためのアプリケー ションソフトウエアを手掛けている。終値は18万円。

トラストパーク(3235):12日、福証Qボード市場に新規上場した。買い 気配でスタート、午前10時41分に公開価格(21万円)を50%上回る31万 5000円で初値を付けた。福岡県を地盤に、駐車場の運営管理を手掛ける。終値 は26万5000円。

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