【個別銘柄】JT、キヤノン、高砂熱、エルピーダ、T&G、大東建

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

日本たばこ産業(JT:2914):急騰。一時は6.3%高の53万7000円ま で上昇し、年初来高値(11月1日)の53万8000円にあと1000円まで迫った。 英たばこ業界5位のギャラハー・グループに買収提案を行ったとの観測が強ま り、海外たばこ事業の増大などが期待された。

キヤノン(7751) :3.1%高の6340円。ドル・円相場の落ち着きを背景に 主力輸出株に買いが入った。富士投信投資顧問の岩本誠一郎シニアファンドマ ネジャーは「エルピーダメモリの工場建設の報道を受け、メモリーの需要や設 備投資は堅調とみられ、ハイテク株が上昇した。為替は115円台近辺であるな ら心配していない」とみていた。シャープ(6753)も3.3%高の2010円と大幅高。 終値ベースで11月20日以来の2000円台回復。

高砂熱学工業(1969):7.8%高の1119円。東証1部上昇率2位。終値ベ ースでは5月16日以来の高値。出来高は155万株で、過去5営業日の平均 (17万株)の7.7倍。業績回復や増配などの株主還元策拡充が評価された。ク レディ・スイス(CS)証券は投資評価を従来の「NEUTRAL(中立)」から 「OUTPERFORM(市場平均以上)」に引き上げ。

エルピーダメモリ(6665):0.2%高の5650円と3日ぶりに小反発。7日付 の日本経済新聞朝刊が、台湾に半導体の新工場を建設すると伝えたことを受け、 規模拡大で利益を確保する"勝ち残り戦略"を評価する買いが先行した。午後3 時に台湾・力晶半導体と合弁事業の趣意書に調印したことを正式発表。初期投 資額は両社で1600億円、300ミリウエハーの月産能力は最大24万枚になると いう。

テイクアンドギヴ・ニーズ(4331):急落。終値は6.6%安の11万4000 円で東証1部下落率ランキングトップ。7日発売の週刊文春12月14日号が、 同社の野尻佳孝社長が証券取引等監視委員会(SEC)から6回事情聴取を受 けたと報じたことを受け、イメージ悪化に伴う収益への影響などが懸念された。 T&Gニーズは「現在SECから調査協力の要請を受けており、当社と野尻は 積極的に協力している。あたかも野尻が株式分割の情報を知人に漏洩し、イン サイダー取引に加担したような印象を与える記載があったが、全くの事実無 根」と書面でコメント。

大東建託(1878):3.8%安の5780円と3日続落。11月受注高は前年同月 比12%減の280億2900万円と、7月以降5カ月連続のマイナス。減少傾向に 歯止めがかからず、下期の受注が反映される来期の業績に対する警戒感が強ま った。野村証券の福島大輔アナリストは、「営業力の強化を目指して営業人員 を昨年より8%増やしたが、新入社員がまだ戦力化しておらず、内部固めの段 階。このため受注獲得に労力を割けない」と解説していた。

ニフティ(3828):7日、東証2部市場に新規上場した。売り気配スター トとなり、午前9時14分に公開価格(21万円)を1.9%下回る20万6000円 で初値を付けた。同社はインターネット接続事業者(プロバイダー)大手。 1986年2月に富士通と日商岩井(現・双日)の共同出資によって設立されたパ ソコン通信時代からの老舗。終値は20万3000円。

高田機工(5923):8.8%高の481円で、東証1部の値上がり率で首位。 米投資ファンドのスティールパートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファ ンドが6日に関東財務局に提出した大量保有報告書で、高田機株を前回から1 ポイント買い増し、発行済み株式の17.63%保有していることが判明。個人投 資家などから買いが入ったもよう。この日の平均取引サイズは2094株。

ステラケミファ(4109):7.1%高の4240円。東証1部上昇率ランキング 3位。携帯電話、ノートパソコン、薄型ディスプレーの世界的な需要拡大に伴 って、同社の高純度薬品の受注も伸びている。足元の業績好調に加え、自動車 の電装化や燃費向上ニーズから、半導体や新型燃料電池用の電解質関連品が今 後伸びると期待された。

スズケン(9987):6.9%高の4330円。日興シティグループ証券が投資判 断を「売り」から「中立」に1段階引き上げたことが背景。医薬品の価格引き 下げ要求は厳しさを増しているものの、会社側の業績予想は保守的で上振れす る可能性が高いと判断している。目標株価は4400円。

東映(9605):午後に入り売買を伴って急伸。終値は4.3%高の681円だ った。テレビ朝日(9409)が東映の株式保有比率を高めると発表したことで、個 人投資家を中心に番組制作やイベントの強化に期待が高まった。テレビ朝日の 東映株保有比率は1.8%から11.3%に増える予定で取得額は約92億円となる 見通し。

フタバ産業(7241):4.2%高の2860円と大幅高。トヨタ自動車など日系 自動車の生産台数拡大が追い風となるなか、海外子会社の利益貢献度が高まっ ており、業績押し上げ効果が期待された。みずほ証券が7日付で投資判断を 「3」から「1」に引き上げるなど、強気のアナリストが増えていることも、 株価の先行きに対する安心感を誘った。

長谷工コーポレーション(1808):3.4%高の427円。売買高は3123万 4000株で、約3カ月半ぶりの高水準を記録。優先株の転換が進み、株式需給に 対する懸念が後退したとの見方から、個人投資家の買いを集めた。日本板硝子 株が転換価格修正条項付新株予約権付社債(MSCB)の株式転換による売り 圧力が峠を越えたとして、前日6日に急伸した経緯もあり、連想的な買いも入 った。

ライオン(4912):3.7%高の613円。一時615円まで買われ、11月初旬の 下落時に空いていたチャート上の「窓」を埋めた。独消費財メーカー「ヘンケ ル」との株式持ち合いを解消に伴い、株式売却益を特別利益に計上する。2006 年12月期の純利益見通しが大幅に引き上げられたことや、金庫株消却を評価 した買いが入った。ゴールドマン・サックス証券は目標株価を従来の480円か ら500円に微修正。

オー・エイチ・ティー(OHT:6726):1.8%高の115万円。大型フラ ットディスプレー(薄型表示装置)向けのガラス基板検査装置が好調に推移、 海外ユーザーからは納期前倒し要求が出ているという。受注好調を受けて2007 年4月期の業績予想を上方修正したため、これを好感した向きから買いが入っ たようだ。同社株の年初来リターンはプラス69.7%で、東証マザーズ指数の同 マイナス54.2%を大きくアウトパフォームしている。

アコーディア・ゴルフ(2131):3.2%高の16万1000円と反発。ゴルフ 場の稼働率上昇で収益の安定成長が続きそうで、株価指標面でも割安感がある との見方が強まった。同社の主幹事で、大株主でもあるゴールドマン・サック ス証券は投資判断を新規に「買い」とし、目標株価を20万7000円に設定。

メディシノバ・インク(4875):8.5%高の1237円と大幅続伸。一時1335 円まで上昇し、約3カ月半ぶりの高値水準を回復した。米ナスダック市場への 上場承認を受けたことで、流動性や知名度の向上を期待した個人投資家の買い を集めている。

NTTドコモ(9437):1.1%安の18万円と小幅反落。7日付の産経新聞朝 刊が、NTTドコの携帯電話の契約増減数が創業以来、初めて実質的に減少に 転じたことが分かったと報道、収益の先行きを不安視した売りが優勢となった。

燦キャピタルマネージメント(2134):7日、大証ヘラクレスに新規上場 した。1日目は買い気配のまま値が付かず、公募価格(45万円)の2.2倍に相 当する99万円で差引4416株の買い越しで引けた。同社は2001年設立。大阪 府に本社を置く。不動産や企業などに投資する投資マネジメント事業を手掛け ている。

ジャパンインベスト・グループ・ピー・エル・シー(3827):7日、東証 マザーズに外国株として新規上場した。売り気配で始まり、午前9時7分に公 募価格15万円を1.3%下回る14万8000円で売買が成立した。同社は2002年 8月設立の独立系リサーチ会社。英・ロンドンに本社を置き、日本株のリサー チ情報を提供する。主要顧客は日本国外で日本株に投資するファンドや投資運 用者で、顧客が株式売買を委託する証券会社を通じて、顧客が支払うコミッシ ョンの一部を報酬として受け取る。

TTG(1991):7日から整理ポストに割り当てられた。証券取引等監視 委員会は6日、有価証券報告書に虚偽記載が認められたとして1億3133万円 の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告した。2005年3月期決算で実際には 約19億円の債務超過であったにもかかわらず、資本合計を3400万円などと虚 偽記載した。ジャスダック証券取引所は同社株を2007年1月7日付で上場廃 止にすると発表。終値は16円。出来高は前日比12倍の2556万株。

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