ローソンの田邊副社長:今後2年でATM設置店舗を8割へ-集客狙う

ローソンの田邊栄一副社長は5日、ブルー ムバーグとのインタビューで、コンビニエンスストア内のATM(現金自動預け 払い機)の設置を2008年までに総店舗の約8割に拡大する方針を明らかにした。 現在は約8400ある総店舗のうち、設置店は約3800と45%程度。ATMの設置 により顧客の利便性を高め、集客効果を狙う。

田邊副社長は「ATMは基本となるインフラ。これから設置を加速して向こ う2年で8割近くの店舗に入るようにしていきたい」と述べた。ローソンは01 年10月からATMの設置を開始。現在は27都道府県で展開し、12の銀行と提 携している。年末から年始にかけて荘内銀行・山形県内へ、07年夏には伊予銀 行・愛媛県内への展開を予定している。11月16日には07年5月からサービス を始める横浜銀行との提携を発表した。

一部で報じられたイオン銀行との提携に関しては「特にそういう話は出てい ない」と否定したうえで、「他の業態、銀行でも小売でもいいが、提携して顧客 の金融ビジネス・サービスをやっていくという戦略には変わりない。場合によっ てイオンか銀行・証券かという戦略のなかで1つ1つ考えていきたい」と語った。

◎そのほかの主なやりとりは以下の通り。

――プライベートブランド(PB)商品の展開について: 「顧客にとっては品質の良いもの、われわれにとっては利益率の高いものをPB にしていく。弁当などを含めて今は取り扱い品目の30%強がPB。ただ、もの によってはNB(ナショナルブランド)のほうが良いものもある。PB比率を 何%にまで上げなければいけないというような目標を特に設定していないが、 徐々にその比率が上がってきているのは事実。むしろ品質や価格が訴求できる商 品を扱うことに主眼を置いている」

――販売価格の動向について: 「低価格商品は限定的な局面や立地ではありうることで、ローソンとしては(低 価格商品を扱う)『ローソンストア100』で対応する。全般的に言うと、お弁 当を中心としたPBは原材料価格が上がっていることなどもあり、品質を上げな がら価格も上げていく方向にある。現在は(第1四半期末と比べ)5%ほど価格 は上がっている。他社も含めて商品価格は徐々に上がっていると思う」

――「ナチュラルローソン」「バリューローソン」の黒字化めどについて: 「来年度には黒字化したい。ナチュラルローソンは約60万円の平均日販で、粗 利も普通のローソンより4%強高く、店としては儲かっている。あとは店舗数が 増えれば問題ない。フランチャイズにすればさらに利益性は高まる」。

――09年には大衆医薬品の販売規制が緩和されることについて: 「高齢化社会では、近くの店で野菜も医薬品もほしいということが求められ、コ ンビニの社会的役割はますます高まる。品揃えさえ間違えなければ、コンビニに は未来がある。薬が必要なら、体調を考えて野菜、サプリメントもほしいという ふうになる」

――業界トップ、セブン-イレブンとの差別化について: 「革新を起こしていく会社になりたいし、顧客にもそのようなイメージをローソ ンに持ってほしい。ナチュラルローソンも知名度が上がってきており、店舗数と いうことではなくて、先進的なイメージで差別化を図っていきたい」

――流通業界の展望について: 「中小のコンビニは大手に比べ苦しい状況。機が熟せば業界再編は起こると思う。 業界としては統合・合併が必要だが、顧客層を広げるということ自体がこの産業 として市場を広げることになる。ローソンとしてはそのことにまい進していきた い」

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