米国債:下落、11月のADP雇用統計の伸びを嫌気-2年債4.58%(2)

米国債相場は下落。米民間会社が発表し た11月の雇用者数の伸びがエコノミスト予想を上回ったことから、来年第 1四半期中の利下げ観測が後退した。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッシング (ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した統計からは、米景気が 連邦公開場委員会(FOMC)による17回連続の利上げを乗り越えつつあ る状況が示された。今週8日には、米労働省が11月の雇用統計を発表する。 同統計では平均を下回る伸びが予想されている。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、トマ ス・トゥッチ氏は、「統計内容を受けて、FOMCは金利を据え置くだろ う。雇用者数の伸びが落ち込まなければ、FOMCは早急に何か重要な決 断を下すことはないだろう」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時 27分現在、2年債利回りは前日比約7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01 ポイント)上げて4.58%。利回りは前日、1月以来最低となる4.46%まで 下げた。2年債価格(表面利率4.625%、2008年11月償還)は同3/32下げ て100 3/32。

10年債利回りは3bp以上の伸びを記録して4.48%。10年債価格(表面 利率4.625%、2016年11月償還)は1/8値下がりして、100 2/32。

10年債の利回りは今月1日、同日発表された11月の米製造業景況指数が 約3年ぶりに景気の拡大と縮小の境目(50)を割り込んだことから景気減 速懸念が広まり、10カ月ぶりの低い水準をつけた。10年債利回りはまた、 5日発表された非製造業景況指数が予想に反して前月比で伸びたことから、 上昇した。

ブラックロックの債券ファンドマネジャーのトッド・コップスタイン氏 は、「今後数カ月間内の米金利は低下するよりはむしろ、上昇する可能性 がある」と語る。

2年債利回りは10年債利回りを10bp以上も上回っている。利回り格差 は先月、最大19bpまで拡大した。また2年債利回りは、フェデラルファ ンド(FF)金利誘導目標を67bp下回っている。これは、投資家による 償還期限前の利下げ期待の高さを示唆している。

民間部門の雇用者数増加

ADPエンプロイヤー・サービシズが6日発表した給与名簿に基づく集 計調査によると、11月の米民間部門の雇用者数は15万8000人増加した。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想では、10万人の増加が見込ま れていた。全米の雇用者のうち、民間部門(政府雇用含む)は85%を占め る。

米労働省が8日発表する11月の雇用統計では、10万3000人の雇用増が 見込まれている。前月は9万2000人だった。年初来10月までの月間平均 は14万7000人の増加となっている。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、28日のニューヨー クでの講演で、来年の経済成長について「潜在成長率と概ね一致する水準 に戻る見込みだ」と指摘した。

12日のFOMC

金利先物市場動向によると、来年第1四半期中にFOMCが利下げに踏 み切る確率は52%が織り込まれている。前日は66%だった。FF金利先物 4月限の利回りは5.12%と前日の5.085%から低下した。FOMCはフェデ ラルファンド(FF)金利誘導目標は5.25%で据え置いている。

ブルームバーグが実施したエコノミスト38人を対象にした調査では全員 が12日のFOMCでは再び金利が据え置かれると見込んでいる。

-- Editor: Kalinoski

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