年末の買い物はNYがお得?ドル安で欧州人が宝飾店などに殺到

ダブリン在住のヘザー・ウィアさんは先週 火曜日、ニューヨークの5番街を姉妹と訪れ、長々とおしゃべりする間もなく、 買い物ざんまいの時間を過ごした。ユーロが対ドルで1年8カ月ぶりの高値を付 けたため、彼女にとってはバーゲン価格に見えたためだ。

メリルリンチに勤務するウィアさんは、スケッチャーズのスニーカーやボ ビイブラウンの化粧品、ヤンキーのキャンドルなどに1000ユーロ(約15万 円)余りを使った上に、550ドル(約6万3000円)のティファニー製ジュエリ ーも購入した。「地元ではこんな勢いでは買い物はできない。(ニューヨークで は)2倍の買い物ができる」とウィアさんは話す。

欧州中央銀行(ECB)による利上げと米当局の利下げへの観測を背景に ドル安が進行するなか、クリスマスの買い物をする欧州人が米国に押し寄せてい る。ポンドは12月1日、対ドルで1992年以来の水準である1ポンド=1.98ド ル台に乗せた。

5番街にある玩具小売り大手FAOシュワルツは、パスポートを持つ外国 人買い物客向けに、クリスマス前の火曜日は3週連続で開店時間を早める。同社 のエド・シュマルツ最高経営責任者(CEO)は、英国の旅行ガイド本に年末商 戦期間中のFAOは混雑するため買い物は見送るよう助言があったのを読み、開 店時間の繰り上げを決めたという。同CEOは「ポンドは極めて強いため、米国 でのショッピングはお買い得だと考える人が多い」と言う。

イングランドのイーストボーンから来たカール・バード夫妻は、FAOで 犬のぬいぐるみで32ドルのものと、それより安いものを迷うことなく両方買っ た。コンピューターネットワーク機器やゲスやポロ・ラルフローレンの衣料品な どを購入したほか、5番街にあるアップルコンピューターの店舗では、149ドル の携帯デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」ではなく、350ドル のⅰPodを買うつもりだと言う。カール・バードさんは、「あらゆるものがと ても安いように思う」と語る。

ポンドは先週、欧州為替相場メカニズム(ERM)から離脱を余儀なくさ れた1992年9月10日以来の高値を付けた。12月1日は1ポンド=1.9816ド ルで、年初来では15%高。ユーロは4日、1ユーロ=1.3367ドルの高値を付け た。ユーロは年初以降、対ドルで12.5%上昇している。

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