豪州株は上昇継続へ-3年連続の上げ相場、今後のけん引役はM&A

上げ相場が3年間続いたオーストラリア株式 市場のけん引役は商品ブームからM&A(企業の合併・買収)へ代わったが、 来年も買収提案は相次ぐとみられ、一層の相場上昇が期待されている。

企業買収に向けた提案額は今年に入り、総額で昨年実績を41%上回ってお り、低金利にも支えられ、このままいけば過去最高を更新しそうだ。クレディ・ スイス・グループによれば、M&Aに向けた資金借り入れコストは過去18年の 平均を約2割下回っているという。

11月に買収を打診されたカンタス航空は、今年に入って10億ドル(約1153 億円)以上の金額を提示された企業として12番目となった。ASX200指数は 先週、下落したものの、9-11月期では6%上昇と、モルガン・スタンレー・ キャピタル・インターナショナルのアジア太平洋指数の上昇率(5.4%)を上回 った。相場上昇をけん引したのはカンタスに加え、メキシコのセメントメーカ ー、セメックスから敵対的買収を仕掛けられたオーストラリア最大の建設資材 メーカー、リンカー・グループだった。

AMPで520億ドル相当の資産運用に携わるシェーン・オリバー氏によれ ば、次に買収対象となりそうなのは、オーストラリア最大のビール・ワインメ ーカー、フォスターズ・グループや、ストレージ(外部記憶装置)パレットで 世界最大の豪ブランブルズ。安定した収益や比較的低水準の債務が両社の魅力 だという。

オリバー氏は、「大企業を対象とした買収が相次ぎ、これが来年いっぱいオ ーストラリア株式相場を押し上げるだろう」と予想する。

一方、ASX200指数の重しとなっているのは世界最大の鉱山会社、豪BH Pビリトンやオーストラリア2位の石油・ガス生産会社ウッドサイド・ペトロ リアム。BHPは1-8月期では同指数をほかのどの銘柄よりも押し上げてい たが、過去3カ月では6.9%下げた。米住宅市場の減速や中国での景気抑制が原 材料需要に響くとの懸念が背景。ウッドサイドは9.3%安。

対照的に、フォスターの株価は8月29日以来で19%上昇。同日付のシドニ ー・モーニング・ヘラルド紙はビールメーカーの英サブミラーやベルギーのイ ンベブがフォスターに対する買収を計画していると報じた。ブランブルズも9 月13日以降に12%上昇。メリルリンチのシドニー在勤アナリスト、オリビア・ バージェス氏が企業買収会社にとって格好の対象になると指摘したことが影響 した。

フォスターもブランブルズも買収提案は受けていない。

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