銀行融資に関する米CDS取引総額、400億ドルに拡大-リーマン

米証券大手のリーマン・ブラザー ズ・ホールディングスによると、銀行融資に関するクレジット・デフォ ルトスワップ(CDS)契約の総額は8月時点と比較して6倍近く増大 している。新基準の採用で取引契約が容易になったことや過去最高の額 に達しているレバレッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保 にした資金借り入れによる買収)で需要が過熱していることが背景にあ る。

リーマンの概算によると、このCDS取引の額面総額は400億ドル と、8月時点の70億ドルならびに1月の50億ドルから大幅増となって いる。リーマンの仕組み信用業務部門責任者リサ・ワトキンソン氏によ ると、欧州市場も含めるとその額は500億ドルとなる。

こうしたCDS取引額の拡大のほとんどは、高利回り債の需要増に つながっているヘッジファンドの貢献によるところが大きい。スタンダ ード・アンド・プアーズ(S&P)によると、今年はLBOが過去最高 となるなか、こうした案件に使用される融資は通年では約5000億ドルに 増大する可能性がある。2002年は1400億ドルだった。

ゴールドマン・サックス・グループの投資適格級デフォルト・スワ ップ取引責任者のデレク・スミス氏は、クレジットデリバティブ取引の なかでもCDSは「引き続き最も速いペースで拡大を持続する」公算の 大きい市場だと指摘した。