コンテンツにスキップする

ソフバンク:格下げはなく、一定の評価-携帯買収の借り換え完了(2)

日本格付研究所(JCR)は30日、ソフ トバンクの格付け「BBB」を据え置くと発表、見通しは安定的とした。ソフ トバンクが同日に、英ボーダフォン日本法人(現・ソフトバンクモバイル、S BM)買収で調達した融資の借り換え手続き完了を発表したことに対応した。 これで、同社に対する主要格付け会社の見解が出そろった。約1兆5000億円 にのぼる携帯電話事業の買収だったが、格下げした会社はなかった。

ソフトバンクは携帯事業買収で、1兆2800億円のブリッジローン借り入れを 実施、しかし、同ローンの期間は1年に限られていたため、最長13年の融資と債 券への借り換えを進めていた。ただ、長期に借り換えた結果、残高は1兆4500億 円に増加した。返済はSBMが稼ぎ出す収益を原資として行う。

同社はまた、一時的な手数料支払いなどを含め、07年3月期の連結業績に経 常損益で約129億円、税引き前純損益で159億円のマイナス効果が生じるとしな がら、いずれの影響額も当初予定の範囲内だとしている。

格下げはなし

携帯事業の買収を受け、米ムーディーズは8月9日、ソフトバンクの格付 けをBa3からBa2に引き上げた。一方で米スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は9月19日に、BB-の格付けを据え置いていた。

JCRは30日の発表資料で、ソフトバンクの信用力について「買収資金は 同社の財務リスクを増大させない仕組みによって再調達される」と指摘。事業 の面でも、SBM買収で総合通信会社となったことでグループの相乗効果が期 待でき、競争力は今後強化されると評価した。

また、ムーディーズは30日、SBMの格付けをBaa2からBaa1に 引き上げた。SBMが実質的な期限前償還にあたるデットアサンプション(債 務履行引受契約)を行ったことで、信用力が向上すると判断した。

ソフトバンクの30日株価終値は、前日比25円(1.0%)高の2425円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE