米年末商戦:感謝祭週末の売上高は前年比19%増-目玉商品に人気集中

全米小売業協会(NRF)によると、米年 末商戦の幕開けとなる感謝祭の週末の売上高は前年同期比18.9%増となった。 小売り各社の値引きによる集客努力が奏功し、好調な滑り出しとなった。

NRFの26日の発表によると、感謝祭を含む週末の消費者1人当たり支出 額は360.15ドル(約4万1840円)と、前年同期の302.81ドルから増えた。感 謝祭の23日から4日間の買い物客数は1億4000万人(前年同期は1億4500万 人)だった。

コンサルタントのハワード・ダビドウィッツ氏によると、購入対象はウォ ルマート・ストアーズの997ドルの37インチ液晶テレビやシアーズ・ホールデ ィングの値引きの装身具や玩具など、割安商品に限られたもようだ。値引きは 小売業者の年間売上高の3分の1を占める10-12月期の利益率を押し下げる可 能性がある。

ウェントワース・ハウザー・アンド・バイオリッチで運用に携わるパトリ シア・エドワーズ氏は「小売業者が自分でまいた種だ」とした上で、「損失が 出たとしても、量がそれを補うだろう」と話した。

シカゴの調査会社ショッパートラックRCTの概算によると、小売業者の 採算が黒字に転じるところから「ブラックフライデー」と呼ばれる感謝祭翌日 の金曜日の売上高は前年同日比6%増の89億6000万ドルだった。感謝祭を含 む4日間の売り上げの伸びは2005年の14.2%を上回った。

調査会社コムスコア・ネットワークスによると、24日のオンラインショッ プの売上高は、前年同日に比べ42%増の4億3400万ドルだった。

NRFは11、12月の売上高を前年同期比5%増の4574億ドルと見積もっ ている。

ダビドウィッツ・アンド・アソシエーツのダビドウィッツ氏は「消費者が 目玉商品だけしか買わないのはショッキングだった。目玉商品だけを買って帰 られたのでは小売店はたまらないだろう」と話した。ウォルマート・ストアー ズの25日の発表によると、同社の11月の既存店売上高は0.1%減と、同社見通 しの横ばいを下回り、10年で最悪だった。

NRFによると、週末の買い物客の約33%は、薄型テレビやマイクロソフ トの携帯デジタル音楽プレーヤー「Zune(ズーン)」など家電・電子機器 を購入した。任天堂の「Wii」やソニーの「プレイステーション3(PS3)」 などのゲーム機も売れた。

買い物客の41%余りは衣料品や装身具を購入した。約41%は書籍やDVD (デジタル多用途ディスク)、CD、ビデオゲームを購入、28%は玩具、18% は商品券を購入した。NRFによると、今年の年末商戦で商品券による買い物 額は248億ドルと、昨年に比べ34%増が見込まれている。商品券の活用により、 小売店の売り上げの一部は1月にずれ込む公算だ。