欧州株見通し:成長株が相場けん引へ-UBSとモルガン・スタンレー

【記者:Anne Pollak Sarah Thompson】

11月27日(ブルームバーグ):資産運用で世界最大手UBSによると、欧 州企業の増益率は2002年以降で最低になると予想されることから、投資家は景 気動向にかかわらず利益が加速する企業に注目する必要がありそうだ。

UBSは増益率が平均を上回る成長株への投資を推奨している。ロンドン の調査会社ファクトセット・リサーチ・システムズがまとめたデータによる と、成長株は現在、市場全般に比べて15%割高な水準で、24%割高だった3年 前よりもプレミアムが縮小している。

UBSのアナリストらが「買い推奨」する成長株には、がん治療薬製造で 世界最大手のロシュ・ホールディングスや高級化粧品メーカーのクラランスな どが含まれている。

バンク・ホフマン(チューリヒ)のファンドマネジャー、マティアス・フ ァンクハウザー氏は、「景気が減速しているため、平均を上回る増益率が期待 できる企業に注目すべきだ」とし、「成長株はさらに重視され、中長期的に市 場を上回るリターンを上げるだろう」と予測した。

クレディ・スイスとモルガン・スタンレーも、07年の欧州企業の増益率が 10%未満に鈍化し、欧州の経済成長率が6年ぶりの高水準から減速するとの見 通しから、同様の投資推奨を行っている。過去3年半で2倍強に上昇した欧州 株式相場の上値は限定される可能性がある。

先週は、ストックス・トータル・マーケット・インデックス(TMI)成 長株指数が前週末比0.2%安と、ストックスTMIの同0.6%に比べて小幅な下 げにとどまり、2週連続でストックスTMIに比べて底堅い動きを見せた。利 益成長率や株価収益率(PER)が比較的低いバリュー株で構成されるストッ クスTMIバリュー株指数は同1%下落した。

プレミアム縮小

UBSのデータによると、欧州企業のPERでみた最も割高な銘柄は、過 去約10年でみると最も割安な水準に近づいている。標準偏差は現在3.86で、ピ ークだった2000年の19を下回っている。バンクインベスト(コペンハーゲン、 資産運用額約140億ユーロ)の運用担当者、ダニエル・ブロビー氏は、「現時 点では、成長株の水準は妥当ではない」とし、「成長株セクターで選別投資し たい」と話す。

欧州株の指標のダウ欧州株価指数は先週、前週末比0.6%安。ダウ欧州50 種株価指数は同1.1%安。ダウ・ユーロ50種株価指数は同0.8%安。

ストックスTMI成長株指数とストックスTMIバリュー株指数の構成銘 柄ウエート上位10銘柄は以下の通り。

成長株
Total SA (FP FP)
Nestle SA (NESN VX)
Novartis AG (NOVN VX)
Roche Holding AG (ROG VX)
UniCredito Italiano SpA (UC IM)
AstraZeneca Pkc (AZN LN)
Sanofi-Aventis SA (SAN FP)
Telefonica S.A. (TEF SM)
Allianz SE (ALV GY)
Nokia Oyj (NOK1V FH)

バリュー株:
BP Plc (BP/ LN)
HSBC Holdings Plc (HSBA LN)
GlaxoSmithKline Plc (GSK LN)
Vodafone Group Plc (VOD LN)
Royal Dutch Shell Plc A (RDSA LN)
UBS AG (UBSN VX)
Royal Bank of Scotland (RBS LN)
BNP Paribas SA (BNP FP)
ING Groep NV (INGA NA)
Barclays Plc (BARC LN)
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