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みずほF株が1年ぶり80万円割れ、本業振るわず-三菱UFJは小反発

みずほフィナンシャルグループの株価が、 4日続落して年初来安値。一時は前日比2万7000円(3.3%)安の79万6000 円と、取引時間中としては昨年11月16日以来、およそ1年ぶりに80万円台 を割り込んだ。中間決算で“本業”が振るわなかったほか、通期業績見通しが 据え置かれたことで、投資家の失望売りが出ている。

みずほFは20日の取引終了後に、2006年9月中間期決算を発表した。連結 純利益は、取引先の業績改善に伴う貸倒引当金の戻入益の発生により前年同期 比16%増の3923億円だった。また、07年3月期の純利益予想は前期比11%増 の7200億円を据え置き、期末配当は期初予想の1株当たり4000円から同7000 円の増配を見込む。

市場では、「通期業績見通しに上方修正期待が強かっただけに、失望感があ る。本業のもうけを示す業務純益が大幅に落ち込んだこともマイナス材料」 (大和証券SMBCエクイティ企画部の高橋和宏部長)との声が聞かれた。

中間期の連結業務純益は、前年同期比12%減の4477億円。海外向けの貸 出金の増加などで資金利益が増加したほか、傘下銀行での投資信託販売などは 好調だったが、国内外の金利上昇に伴い債券関連損益など市場部門収益が落ち 込んだほか、傘下の証券会社が減益となった。

国内リテールの収益力は徐々に向上

一方、野村証券金融経済研究所の守山啓輔アナリストは、「国内リテール分 野で、経常的に発生するベース経費を抑制する半面、個人向け店舗を08年3 月までに100店舗出店する計画であるなど、戦略的投資を積極的に実施する計 画で、収益力は徐々に上がっている」と分析する。

また守山氏は、預貸金利ざやの縮小は底を打ち、下期以降は利ざやの緩やか な改善経路入りが期待されると予想。株価水準も、民間優先株式希薄化を考慮 した後の08年3月期の野村金融研での予想PERが13.3倍(前日終値ベー ス)となり、「今後の本業の回復期待に比べて割安感がある」(同氏)と見る。 株価レーティングは、5段階評価で上から2番目にあたる「2」を継続した。

同様に前日、9月中間期決算を発表した三菱UFJフィナンシャル・グルー プの株価は小反発。三菱UFJの中間連結純利益は前年同期比では減益となっ たが、通期の業績予想は従来予想を上方修正している。

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