スクエニ株が反落、PERに割安感薄い-業績は任天堂DS向けけん引

家庭用ゲームソフト大手のスクウェア・エニ ックスの株価が反落。一時前週末比70円(2.2%)安の3060円まで下げた。任天 堂DS(NDS)向けソフトを中心に足元の業績は拡大傾向にあるものの、現在 の株価水準ではPER判断から割安感が乏しく、積極的に上値を買い上げる動き は手控えられている。

メリルリンチ日本証券の木下芳之アナリストは17日付のリポートで、「今期 業績にネガティブ・サプライズはなかろうが、現在の株価水準では慎重なスタン スが適当」とし、株価の一段の上昇は見込みにくいとの認識を示した。PER (株価収益率)は30倍弱と、割安感は強くないとも指摘している。

スクエニ株は、7月18日に年初来最安値となる2040円を記録した後は上昇 基調を強め、10月30日に大台の3000円に乗せた。17日には3170円まで上昇し、 4月以来の3200円台回復が目前までに迫っていた。

先行きに明るさも

スクエニが17日に発表した2006年9月中間期連結決算によると、本業のも うけを示す営業利益は前年同期比3.7倍の92億円。売上高は同2.8倍の760億円、 純利益は同1.5倍の33億円といずれも大幅な増益を記録した。

07年3月期の業績予想は、連結売上高が前期比21%増の1500億円、経常利 益が同22%増の190億円、純利益が36%減の110億円を見込む。

UBS証券の金子敦子アナリストは17日付の投資家向けリポートで、NDS 向けの「ファイナルファンタジー3の販売好調を背景に、任天堂据置型『Wi i』への期待も高まっている。ゲームソフトメーカーに対するセンチメントも夏 以降、改善」と指摘。さらにスクエニの個別要因について、大型タイトル投入は 08年度が予想され、07年度までは耐える時期だが、「NDSソフトの貢献は予想 以上で、先行きに明るさが見えてきた」(金子氏)という。