トヨタ、ホンダ、日産自:中国の利益率は低下-現地調達率の向上が鍵に

トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車は18 日開催される北京の自動車ショーで最新モデルを披露する。ただ、これら日本 の3大自動車メーカーが中国市場で成功できるかどうかを決める鍵は展示内容 にはない。

成長著しい中国の自動車市場では、競争激化で利益率が低下しており、こ れら3社はコスト軽減に向けて中国製部品の使用を増やしている。クレディ・ スイス・グループによれば、中国での現地調達率は平均6割前後と、米国での 最大9割を大きく下回っている。

奇瑞汽車など中国の自動車メーカー各社による値下げで、販売台数で今年 は日本を抜き世界2位の市場に拡大することが予想される中国での日本メーカ ーの利益には、下押し圧力がかかっている。奇瑞の最低販売価格は4000ドル(約 47万円)で、海外メーカーが中国で競争力を維持するためには、エンジンやト ランスミッションなどを現地生産することを余儀なくされている。

調査会社グローバル・インサイトの自動車業界アナリスト(ロンドン在勤)、 アシュビン・チョータイ氏は「日本の自動車メーカーが現在の中国で利益を上 げるのは難しい。中国の消費者はあまりブランドに対する愛着心がないので、 すべてのメーカーはシェアを保持するには値下げ競争に参加する羽目となる」 と語った。

北京の自動車ショーでは、トヨタは「カムリ」、日産自は「リヴィナ・ジェ ニス」、ホンダは「シビック」を展示するが、世界市場に向けて初公開となるよ うな自動車は含まれていない。

1割値下げで利益吹き飛ぶ

中国汽車工業協会(CAAM)が今月初めに発表したところによれば、同 国では1-9月期に自動車価格が前年同期比で2.2%下がった。クレディ・ス イス証券の遠藤功治シニアアナリストは、1台300万円の自動車で価格が1割 下がれば、中国の日本車メーカーはどこも利益が吹き飛び、1台100万円以下 で自動車を販売すれば、赤字になると指摘する。

日本メーカーは輸入部品にかかる関税や輸送コストを抑えるため、これま でに中国でエンジンやトランスミッション生産工場を設立してきた。各社によ れば、トヨタと日産自の同国での現地調達率は60%、ホンダのスポーツ型多目 的車(SUV)、CR-Vでは65%だという。

トヨタは5月に中国の広州汽車集団と同国でデザインを一新したカムリの セダン生産を開始した。現地生産を始めてから同セダンの価格は3-4割下が って1台当たり約20万元(約300万円)となった。

クレディ・スイス証券の遠藤アナリストは、「中国で利益を上げるには、日 本メーカーは米国並みに現地調達率を引き上げねばならない」と指摘する。同 氏は、中国では現在、ホンダは黒字だが、トヨタ、日産自とスズキは恐らく収 支均衡だと推察する。そしてほかの日本メーカーは多分、赤字だろうとも付け 加えた。各社とも、中国での収支については明らかにしていない。

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