米フリースケール:59.5億ドル起債-1989年以来で最大のLBO調達

米半導体大手、フリースケールは16日、59 億5000万ドル(約7030億円)を起債した。病院経営のHCAによる先週の57 億ドルを上回り、レバレッジドバイアウト(LBO)向けの調達としては過去 17年で最大規模となる。

今までの起債で最大規模は、投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ (KKR)によるRJRナビスコ買収に絡む85億ドルだった。フリースケール は投資会社ブラックストーン・グループなどが176億ドルで買収する。ハイテ ク企業の買収としては過去最大規模となる。

ブルームバーグ・データによると、米国の社債発行高は年初来で7315億ド ルと、過去最高に達した。1兆2900億ドルのM&A(企業の合併・買収)が発 行を活発化させている。調査会社プライベート・エクイティ・インテリジェン ス(ロンドン)によると、プライベートエクイティ(未公開株)投資会社は年 初来4650億ドル相当のLBOを発表している。

フリースケール債の表面利率は最大10.125%。バブソン・キャピタル・マ ネジメントのマネジングディレクター、ジル・フィールズ氏は、HCAやフリ ースケールなどの大型案件は非常にうまくいっているとして、「手数料収入を考 えると、投資銀行とプライベートエクイティ投資会社は起債を成功させる必要 があるため、魅力的な条件を設定する」と話した。

フリースケールは42億5000万ドルの銀行融資も受ける。社債は23億5000 万ドルの無担保優先社債(表面利率8.875%、2014年償還)、16億ドルの劣後債 (表面利率10.125%、2016年償還)などを発行した。

HCAの57億ドル起債で、先週の発行規模は約100億ドルと、RJRの起 債時以来の最大となった(リーマン・ブラザーズ調べ)。ジャンク(高リスク・ 高利回り)債の発行高は年初来1495億ドルと、05年の1440億ドルを超えた。

大量供給の悪影響は見られず、メリルリンチによると、ジャンク債スプレ ッド(米国債との利回り格差)は305ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) と、9月25日の355bpに比べ縮小している。