【個別銘柄】銀行、アプラス、NOK、日清食、アバコーポ、国際帝石

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

銀行株:TOPIX銀行業指数は1.4%安の407.65ポイントで終了、TOP IXを3.03ポイント押し下げるなど、この日の下げを先導した。下落寄与度 ランキングで33業種中トップ。この日開催の金融政策決定会合後の福井俊彦 総裁の会見内容を確認したいとの声が多く、戻り売り圧力が増した。みずほF (8411)が1.0%安の85万6000円、三菱UFJ(8306)が2.7%安の143万 円。

アプラス(8589):6.8%安の191円と急落、14日に付けた年初来安値205 円を一気に下抜いた。200円割れは2004年12月以来、およそ2年ぶり。15日 の取引終了後に、貸倒引当金の計上など複数のマイナス要因が重なり、07年3 月期通期の業績予想を大幅に下方修正した。来期以降の業績への警戒感もあり、 売りが膨らんだ。

新生銀行(8303):2.3%安の634円と3日ぶりに反落。消費者金融関連会 社の不振を不良債権処理に伴う損失減で補い、9月中間期の連結純利益は増益 を確保した。一方で、消費者金融関連会社の赤字が響くとして、07年3月期通 期の連結純利益見通しを下方修正しており、失望売りを誘ったようだ。

NOK(7240):6.1%安の2305円で終了。15日にストップ安となっていた が、この日も一時9.0%安の2235円まで下げ、03年7月以来、3年超ぶりの 安値圏に落ち込んだ。原材料費の高騰や値下げ競争の激化に伴い収益が圧迫さ れる流れが継続。売上高は若干上振れしながらも、採算悪化で利益の減額修正 を余儀なくされたことが嫌気された。出来高は1216万株に達し、1989年5月 以来、およそ17年半ぶりの高水準。

日清食品(2897):5.5%高の3630円。米系投資ファンド「スティール・パ ートナーズ」の株式公開買い付け(TOB)に対抗して、明星食品の経営陣に 友好的なTOBを16日から開始した。TOB価格は870円で、スティール側 の700円より24%高いため、スティールも日清TOBに応募するとの見方も広 がっている。メリルリンチ日本証券の角田律子アナリストは、「大が小を飲み 込む形での業界再編の幕開け」と分析、投資判断を「売り」から「買い」に引 き上げた。

明星食品(2900):2.6%高の883円と高値引け。朝方でこそ日清食品が示し た株式公開買い付け(TOB)価格と同じ870円で寄り付いたが、取引が進む に連れ上げ幅を拡大。出来高は223万株となった。米投資ファンド「スティー ル・パートナーズ」が700円としていたTOB価格を引き上げるのではないか との思惑が一部で広がり、明星食の争奪戦に発展するとの期待が浮上していた。

アーバンコーポレイション(8868):急騰。7.9%高の1705円。東証1部の 値上がり率ランキングで2位。SPC(特別目的会社)の連結化と物件売却価 格の上ぶれで、07年3月期の業績予想を増額した。ゴールドマン・サックス証 券の穴井宏和アナリストは「最大のポジティブ・サプライズは80%の開発型S PCの連結。不安要因が全て払しょくした」と評価。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):1.9%高の96万8000円。06 年9月中間期の連結純利益が実質増益だった上、今後も業績の拡大が見込める との期待から買い注文が先行。調整局面にあった国際原油市況も、今後は需要 増から上昇しやすい冬場シーズンの到来となるため、先高期待も出てきた。

TBS(9401):6.0%高の2665円と大幅反発。スポット広告収入が伸びな い中、経費抑制とタイム・番組制作収入で補い、9月中間期の業績が大きく改 善した。収益環境は厳しいものの、期初に立てた収益計画の達成に向けた経営 努力が評価されているようだ。

フジテレビジョン(4676):午後1時30分ごろ06年9月中間決算を公表。 その後、一段高した。終値は6.6%高の24万1000円。ゴールデン(午後7時 ―午後10時)やプライムタイム(午後7時―午後11時)で視聴率トップを維 持、連結純利益は152億円と前年同期比19%増の高い伸びを記録した。DVD 販売などの映像音楽事業の拡大期待も後押し。

日産ディーゼル工業(7210):2.7%高の386円。スウェーデンのトラック 大手ボルボとの関係を強化し、年間で2億ユーロ(約270億円相当)の提携効 果が見込まれると発表し、収益性向上に期待が高まった。

鹿島(1812):0.8%高の532円。大手ゼネコン4社の中で唯一、完成工事 粗利益率(単体通期)が期初計画比で上方修正されたことなどから、収益力の 強さを好感した買いが増えた。クレディ・スイス証券はゼネコン4社の中間決 算内容を比較検討して「ランキングを付与すると、1位鹿島、2位清水建設、 3位大林組、4位大成建設」(大谷洋司アナリスト)と指摘、鹿島を高く評価 した。

インテリジェンス(4757):3.9%高の26万8000円と3日続伸。主力の人 材紹介事業が好調な上、外部環境が良好との見方から、業績上振れに期待感が 高まったUBS証券の武田純人アナリストは「外部環境は良好、それを売上化 する体制も整ってきた」と指摘していた。

イー・アクセス(9427):1.6%高の6万2400円。来春開始予定の携帯電話 事業の準備費用が当初予想を下回るとして、通期の損益予想が一転して黒字見 通しとなり、買い安心感を誘った。クレディ・スイス証券の早川仁アナリスト は、「モバイルでの将来の競争力を判断する材料が乏しく、ADSL事業の再 評価だけでは積極的な買い推奨はしにくい」とみていた。

横河ブリッジ(5911):7.4%安の478円と急落、一時は477円まで売り込 まれ、年初来安値に更新した。橋梁工事をめぐる談合事件の余波で受注を増や すあまり、採算が悪化した。さらに、独占禁止法違反による罰金を計上、07年 3月通期は最終赤字に転落するため、事業環境の悪さを嫌気した売り注文が膨 らんだ。

野村総合研究所(4307):2.3%安の1万6120円。転換社債型新株予約権付 社債(CB)を発行することを決めたため、将来の株式への転換で1株当たり 株式価値が低下したり、需給が悪化するとの不安が出たようだ。転換価格は27 日から29日までのいずれかの終値を基に決めるが、予想転換価額を2万1134 円と設定すると、潜在株式比率が5.2%になると試算している。

東洋インキ製造(4634):終値は3.5%安の443円。午後2時すぎに06年9 月中間決算が公表されると、下落に転じた。主力の印刷インキは国内での拡販 と中国などアジアでの販売増もあったが、原料価格の高止まりが響き、経常利 益は従来予想に達しなかった。通期の経常益についても下方修正となり、失望 売りを集めた。

アイレップ(2132):16日に大証ヘラクレス市場に新規上場した。買い気配 でのスタートとなり、午前10時10分すぎに54万7000円の初値が付いた。公 開価格は40万円だったため、37%高い水準となった。終値は64万円。検索連 動型インターネット広告の代理店業務が主力。