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FOMC議事録はインフレ懸念強調-金利据え置きを示唆

15日に公表された米連邦公開市場委員会 (FOMC)の10月会合の議事録は、「安心できないほど高い」インフレ率を 抑制するために、米金融当局が当面政策金利を据え置くことを示唆した。

10月24、25日のFOMCの議事録には、利下げの可能性への言及はなかった。 当局者はむしろ、「インフレリスクが引き続き主要な懸念材料であり、一段の 引き締めの可能性がある」との認識をあらためて示している。

一方、一部トレーダーは早ければ2007年3月の利下げを予想している。F OMCは10月の会合でも、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25 %に据え置いた。

クレディ・スイス・グループのニューヨーク在勤のチーフエコノミスト、 ニール・ソス氏は「当局者は必要ならば引き締めを検討するとしているが、『必 要ならば』の部分が最も目立っている」と指摘。07年末までの据え置きを予想 している。

16日には消費者物価指数(CPI)が発表され、成長減速がインフレ圧力 を低下させるとの当局の予想が現実となるかどうかがより明らかになるだろ う。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、10月のCP Iコア指数は9月と同じ前月比0.2%上昇が予想されている。

過去数回のFOMCの議事録は、当局者が据え置きの決定と追加引き締め に傾く政策姿勢について自信を深めていることを示している。17回目の利上げ を決めた6月会合の議事録では、当局者の1人が決定は「際どい」ものだった と述べていた。10月会合の議事録は、インフレ率が予想通りに低下しないリス クを参加者全員が共有していたことを示した。

マクロエコノミック・アドバイザーズのシニアエコノミスト、ブライアン ・サック氏は「当局者はインフレに対する懸念で一致しているところを強調し たがっている」として、「FOMCからの強いメッセージは、現在の高水準で インフレを放置することはないというものだ」と述べた。9月の個人消費支出 (PCE)コア価格指数は前年同月比2.4%上昇だった。

一方で、7-9月(第3四半期)の成長率は1.6%と、03年1-3月(第1 四半期)以来の低水準。ゴールドマン・サックス・グループの米国担当シニア エコノミスト、エドワード・マッケルビー氏は、成長へのリスクを「当局がよ り軽視しているのには若干驚かされる」と話す。同社は07年末までに4%まで の利下げを予想している。

金利先物の動向によると、トレーダーの一部も利下げを予想している。ユ ーロドル先物6月限の先物金利は15日遅くに5.16%となった。ダッチ・ブック ・パートナーズのチーフエコノミスト、スティーブン・ブリッツ氏によると、 これは07年6月までの利下げ確率75%を示唆している。

同氏は、「本当にかけ離れているのは、景気に関する市場と当局と見方だ」 と話した。

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