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ベスト電株が反発、さくらやを子会社化-知名度やシェアの向上を期待

九州を地盤に家電量販店578店を展開するベ スト電器の株価が7営業日ぶりに反発。一時は前週末比3.9%高の615円まで上 昇する場面もあった。関東での知名度向上や営業基盤の拡充を図り、25億円を 投じて同業のさくらや(東京都新宿区)を子会社化することが10日明らかにな り、関東でのシェア向上などが期待された。

ベスト電株は03年の夏以降、800円から1000円の価格帯でもみ合いを続けて きたが、05年11月半ばに1000円の壁を上抜け、05年12月30日には1318円 を付けた。もっとも、その後は下落基調に転換。8月9日の年初来安値の511 円まで6割下落。8月半ば以降、500円から700円近辺で取引が進んでいた。

さくらやは現在、東京などで17店を展開。06年2月通期の売上高実績は569 億円だった。現在は国内系投資ファンドのフェニックスキャピタルが株式の 100%を保有しているが、今回の第3者割当増資で、ベスト電の出資比率が40% となる見通し。ベスト電はさくらやに対し、深澤政和専務を社長として派遣す る構え。

関東参入から25年の月日

今回のさくらやの子会社化について、ベスト電経営企画室長の豊島敬二郎氏 は「関東参入から24-25年の月日が経ったが、未だに知名度が低くシェアも低 い。さくらやさんを傘下に迎え入れることで、時間を買う降下が見込めるほか、 シェアなどを高めたい」と説明している。

プリモ・リサーチ・ジャパン代表取締役の鈴木孝之シニアアナリストは「相 手先としては想定外だった」と指摘、ベスト電に対しては「戦線が延びてしま った格好で、特定地域に集中してシェアを増大させる方が良いのではないか」 との認識を示している。

家電量販店業界は、時価総額9700億円規模のヤマダ電機と、それ以外の上場 14社の格差が大きく、「その他14社の経常利益の合計額がヤマダ電の経常利益 額とほぼ一緒で、とうてい同じ土俵では戦えないような状況」(鈴木アナリス ト)となっている。

2大勢力入りか、第3勢力形成か

ベスト電は今回のさくらやの子会社化について、「金融機関の紹介があった から」(豊島室長)と説明、「当社から積極的にM&A(企業の合併・買収) を仕掛けることは考えない。あくまでも独自路線を堅持する」(同)構えだ。

こうしたベスト電について鈴木アナリストは、「ヤマダ電とエディオンの2 大勢力に収れんされていく中で、どちらかに入るのか、ベスト電が第3勢力を 形成するのか、今後の動きを注視したい」と話していた。

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