バーナンキFRB議長のインフレ目標導入、民主党勝利でより困難か

中間選挙での民主党勝利を受け、バーナン キ米連邦準備制度理事会(FRB)議長のインフレ目標導入は、より困難にな る可能性がある。

ロードアイランド州のジャック・リード上院議員やマサチューセッツ州の バーニー・フランク下院議員など民主党議員らは、米金融当局がインフレ抑制 ばかりでなく成長促進に注力することを望んでいる。一部議員は、インフレ目 標を設定するならば雇用にも目標を設定する案を示している。バーナンキ議長 ら金融当局者が忌み嫌うシナリオだ。

国際戦略投資グループ(ISIG)の政治エコノミスト、トム・ギャラガ ー氏は「民主党は共和党よりも、インフレ目標導入に大きな抵抗を示すだろう」 として、「支持を得るのは難しそうだ」と話した。

バーナンキ議長は、インフレ目標は連邦準備制度の信頼性を高め、経済運 営を容易にすると主張する。一方、インフレ目標導入に連邦準備制度内部にも 反対があり、選挙前にも元当局者らは、導入に向けた進展には時間がかかると の見方を示していた。コーンFRB副議長は2003年に、自らをインフレ目標に 対して懐疑派だと宣言している。

7日に投票が行われた中間選挙の結果、民主党は12年ぶりに、下院で多数 派に返り咲くことになった。上院の勝敗はバージニア州次第だが、AP通信は 民主党候補が勝利し、民主党の過半数確保が決まったと報じた。

バーナンキ議長は05年に上院での指名承認公聴会で、連邦準備制度は独自 にインフレ目標導入を決めることができるとの考えを示したものの、有力議員 から少なくとも暗黙的な支持を得ない限り、導入を進めることは考えにくい。

三菱東京UFJ銀行のシニア金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「民 主党が議会委員会をコントロールするようになると、ことはややこしくなるだ ろう」と話した。

バーナンキ議長は、インフレ目標は物価安定と完全雇用という連邦準備制 度の2つの使命の双方に役立つとの見解を示しているが、一部の民主党議員は 懐疑的だ。上院銀行委員会の有力メンバーのポール・サーベンス議員(メリー ランド州)や同じく銀行委員会メンバーのリード議員らはインフレ目標の問題 点を指摘している。

下院金融委員会の委員長となる見通しのフランク議員はインフレ目標につ いて公に言及したことはないものの、同議員の報道官は、フランク議員は連邦 準備制度の2つの使命を支持していると述べた。

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