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野村証券の守山氏:メガバンク復活を象徴-みずほNY上場でコメント

野村証券の守山啓輔アナリストは9日の ブルームバーグ・テレビでみずほフィナンシャルグループが8日に米ニュー ヨーク証券取引所(NYSE)に上場したことについて、不良債権処理など リストラに追われたメガバンクの復活を象徴するとして今後は人材や業務ノ ウハウをいかに回復していくかが課題になるとの見方を示した。主なコメン トは以下の通り。

--ニューヨーク上場の狙いは 「主な狙いはNY上場によって厳格な財務諸表を作らなければならず、国際 水準のガバナンス体制を整備する点だと思う。NY上場によって米国でビジ ネスを行ううえで必要な知名度を向上するメリットもある」

--市場関係者にはどのように映るのか 「象徴的にはメガバンクの復活。簡単に言えば最悪な時期は終ったというメ ッセージになる。メガバンクはこれまでリストラ一辺倒だったが、公的資金 の完済を終えて徐々にではあるが国際業務を今後本格化していくことが期待 できる」

「当面は各メガバンクとも国内のリテール業務の強化を経営のトッププライ オリティにしており国際業務にどれくらいの資金を充てていくかは各社の計 画次第だ」

--中期的な展望は 「公的資金の完済に伴いコスト面の制約はなくなるため、より自由な資本配 分をして国際業務に力を入れていくことが期待できる。もう少し先をみると 海外の金融機関を買収するなどの選択肢も経営のオプションとして取れるよ うになり大きな意味合いがある」

--国際分野を伸ばすための条件は 「特に米国でのビジネスを行ううえでは次のステップとして金融持ち株会社 (FHC)の認可の取得が大事。みずほの国際業務における基本戦略は日系 企業との取引をさらに深めることとMBO(経営陣による企業買収)などの みずほが強みを持つ専門性の高いニッチ分野の取引で非日系企業との取引を 拡大していくことが挙げられる」

--今後の課題は 「メガバンク全体で言えることだが公的資金の完済を終えて今後は資本の蓄 積に入っていく。蓄積された資本をどのように使っていくかが大事になる。 国際業務が注目されているのはその一環であるため。特に80年代後半には国 際部門のアセット(資産)を増やして収益性が落ちてリスクが高まるという 悪循環や全く本業と関係のないビジネスを買収するといったこともあった」

「焦点となるのは人材面。特に90年代後半以降リストラを進めてきたので人 材やノウハウの連続性が途絶えており、この部分をいかに回復していくかが メガバンクの課題だ」

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