【個別銘柄】トヨタ、宇部興、NEOMA、武田薬、不二油、マツキヨ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):1%高の7100円。一時7150円まで上昇し、10月 27日に付けた上場来高値に並んだ。取引終了後の中間決算発表を前に、業績予 想の上方修正を先取りする動きがみられた。トヨタグループの株式をパッケー ジにした商品の運用成績は好調。トヨタアセットマネジメントが運用する「ト ヨタグループ株式ファンド」の年初来上昇率は6日時点で11%と、純資産総額 が50億円以上の追加型の日本株ファンド(除く指数連動型)219本中でトップ。

宇部興産(4208):3.5%高の358円。電池材料などの付加価値商品が伸び ている上、化成品・機械部門の収益性も高まっている。06年9月中間期業績見 通しの大幅増額修正を受けて、通期でも会社計画を上回ることが可能だとの見 方が強まった。

NEOMAX(6975):20%高の2455円ストップ高で25万株の比例配分。 240万株超の買い注文を残した。親会社の日立金属(5486)が7日から1株 2500円で株式公開買い付け(TOB)で全株式を取得し、吸収合併することが 明らかになった。買い付け価格が前日終値を22%上回っていることから、市場 で株券を調達してTOBに応じれば利益が得られる、とみられた。日立金は

6.8%高の1292円。

武田薬品工業(4502):0.1%高の7490円。6日公表の9月中間決算で、糖 尿病治療薬「アクトス」や高血圧症治療薬「カンデサルタン」が海外を中心に 伸びていることが確認できた。糖尿病領域での存在感向上を期待する向きから、 中長期的な成長を期待した買いが入った。UBS証券は目標株価1万円を継続。

不二製油(2607)商いを伴って大幅安。一時は5.9%安の1003円を付け、 年初来安値を更新した。終値は1007円。大豆に含まれる「イソフラボン」の 過剰な摂取を控えるよう食品安全委員会などが呼びかけたため、豆乳や大豆た んぱくの消費量が会社側の想定を下回っている。通期業績予想の減額修正を受 けて、当面は業績が低迷すると考える向きが増えた。

マツモトキヨシ(9875):6.1%安の2625円。売上高は会社計画を上回った ものの、販売費や一般管理費の増加、繰り延べ税金資産の取り崩しにより30 億円の法人税等調整額の計上などで、2006年9月中間期の連結純損益は5億円 の赤字に転落する。従来予想は30億円の黒字だったこともあり、投資家の失 望売りを誘発した。

アコーディア・ゴルフ(2131):7.7%安の15万5000円。連日で上場来安 値を更新した。東証1部の値下がり率ランキングで首位。直近上場銘柄が総じ てさえない値動きだったことを背景に、個人投資家の処分売りが膨らんでいる ようだ。

五洋建設(1893):2.8%安の138円で終了。一時は136円まで値を下げ、 年初来安値(7月19日)の133円にあと3円と迫った。防衛施設庁の談合事 件に関わったとして指名停止処分を受けたため、経常利益が従来予想を50億 円程度下回る見通しになった。指名停止の影響が想定以上に長引く可能性を懸 念した向きから失望売りが出たようだ。

シャープ(6753):0.5%安の2060円。一時は1.2%高の2095円となるなど プラス圏で推移する場面もみられた。7日付の日本経済新聞朝刊は、米国や中 国からの引き合いがおう盛で、2007年3月末までに計画していた亀山第2工場 (三重県)における液晶パネルの第2生産ラインの稼働について、従来比で2 カ月前倒しすると報じた。

キーエンス(6861):1.0%安の2万6340円。9月中間期決算で2けたの 増収増益を達成したが、アナリストの間から、下期以降に半導体や電機などI T関連分野の需要が減速するとの見方が提示され、積極的に買い増す向きが限 定された。

ケーヒン(7251):2.4%安の2825円。一時4.5%安の2765円まで下げる場 面もみられ投資家の長期的な売買コストを示す200日移動平均線(2805円)を 割り込んだ。原料高や開発費負担の増加で、6日公表の06年9月中間決算は、 連結純利益が39%減の59億円にとどまった。

比較.com(2477):8.9%安の30万8000円と4日続落。証券会社比 較サービスの広告収入の低迷などを理由に、07年6月期通期の業績予想を6日 に下方修正した。経常損益が従来の黒字見通しから一転して赤字に転落するた め、失望売りが殺到した。

大明(1943):午後1時30分ごろに業績予想を修正。その後、買いが膨 らんだ。終値は8.3%高の1127円。10月から始まった携帯電話のナンバーポ ータビリティ(MNP)に伴う基地局工事が上期に集中、07年3月通期の業績 見通しを増額修正した。利益拡大による株価上昇期待が広がった。

松田産業(7456)12%高の2400円。東証1部上昇率ランキングでトップ。 半導体、電子部品業界の生産好調を背景に、貴金属関連事業の業績拡大が続い ている。07年3月期通期の連結純利益予想を従来の30億円から42億円(前期 比54%増)に上方修正した。

東和薬品(4553):3.5%高の3230円。一時は前日比4.8%高の3270円まで 買われ、9月22日以来、約1カ月半ぶりの上昇率を記録した。国の普及支援 策もあり後発医薬品の普及が進んでいる。また、来春の薬価改定は棚上げされ る見通しになったため、価格低下リスクもある程度限定され、業績に対する安 心感が醸成されたようだ。

日東紡(3110):4.2%高の393円。午後に入り403円まで上昇、10月3 日以来、約1カ月ぶりの高水準に回復する場面もみられた。グラスファイバー 事業の好調を受け、9月中間期の経常利益が従来予想を上回ったほか、2007年 3月期通期の業績予想を上方修正したことを評価した買いが集まった。

明和産業(8103):4.9%高の320円と5営業日ぶりに反発。一時は335 円まで上昇し、9月13日の342円以来、およそ2カ月ぶりの高値水準に回復 した。主軸事業の化学品関連事業が好調な上、販管費の削減が進んでおり、収 益拡大期待から買い注文が膨らんだ。

タカタ(7312):7日、東証1部に新規上場。午前9時に付いた初値は 4150円で公開価格の4100円を1.2%上回った。その後は売り注文が優勢で、 終値は3870円と公開価格を5.6%下回った。シートベルトやエアバックなどの 自動車安全部品の開発から製造、販売まで手掛けている。1933年に滋賀県彦根 市で創業。1960年に日本初のシートベルトを開発した。

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