ニューヨーク金相場:7週間ぶり高値-米景気減速懸念からドル下落

1日のニューヨーク商品市場では、金相場 が約7週間ぶりの高値に上昇した。米景気減速懸念からドルが売られたのが背 景にある。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景況指数は51.2(前 月は52.9)と、予想外の低下となったことから、ドルはユーロと円に対して 下落した。投資家はドル建て資産の価値の目減りを回避するため、金を買うケ ースが多い。金は年初来で19%上昇した一方、ドルは対ユーロで8%近く下 落している。

モントリオールの金取引会社キトコの投資商品アナリスト、ジョン・ナド ラー氏は、「金は、亜鉛や銅のように消費するものとは対照的に、蓄積するた めの唯一の資産であり商品だ」と述べ、「このため、金は究極の価値保存とな る」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のCOMEX部門の金先物(12 月限)は前日比12.50ドル(2.1%)高の1トロイオンス=619.30ドルと、終 値としては9月7日以来の高値。ロンドン市場の金現物価格は12ドル(2%) 高の618.60ドル。

買いが加速したのは、12月限が200日移動平均線である618.64ドルを超 えたことがきっかけ。商品調査会社ロジック・アドバイザーズのパートナー、 ウィリアム・オニール氏は、「相場が何度も失速していた手ごわい移動平均線 を上抜けした。これは大きなプラス要因だ」と指摘した。

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