信越化学社長:米塩ビ子会社は来期業績で横ばい目標-住宅市場が低迷

信越化学工業の米国塩ビ子会社は、2007年 12月期の収益が大幅に減速する可能性がある。米景気や住宅市場の減速など事 業環境の悪化が打撃となるためだ。信越化学工業の金川千尋社長が10月30日に 収録したブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、明らかにした。

金川社長は、世界最大の塩ビ樹脂メーカーのシンテックについて「来期は厳 しくなるだろう。他社も一様に打撃を受けると思う。他社のシェアをとることで 売上高は伸びるが、利益は横ばいが目標だ」と述べた。また、「マーケットが縮 小し始めて横ばいは大変なこと。横ばいは何としてでも保つ考えで、うまくいけ ば増益」との見方を示した。

米商務省が発表した9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、以下同 じ)は前月比5.9%増の177万2000戸、前年同月比では18%減だった。先行指 標となる9月の住宅着工許可件数は8カ月連続で減少し、約5年ぶりの低水準と なった。

シンテックは05年12月期の純利益が前期比39%増の248億円、売上高は 同18%増の2330億円と過去最高を更新した。北米内での旺盛な住宅投資などが 収益を押し上げた。06年6月中間期の純利益は前年同期比50%増の168億円と 中間期として過去最高を更新した。金川社長はシンテックの06年12月期の業績 見通しについて「年間を通せば最高益と思う」と述べ、自信を示した。

シリコンウエハー月産100万枚で打ち止めにしない

一方、半導体シリコンウエハーは携帯電話、パソコン、デジタル家電向けな ど幅広い分野のデバイス需要の伸びを背景に好調に推移している。信越化学工業 はこのほど、グループ全体で直径300ミリ(12インチ)のシリコンウエハーの 生産能力を月産70万枚から4割増強し、07年秋をめどに月産100万枚体制にす ると発表した。

金川社長は「シリコンウエハーは100万枚で打ち止めにはしない。需要が十 分あるとみれば無制限にやる」とし、「主力は12インチに傾いてくるので、こ こ1-2年はすべての力をここに集中する」と語った。

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