スイスのUBS:7-9月期は21%減益-トレーディング不振(2)

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資産規模で欧州最大の銀行、スイスのUB Sが31日発表した2006年7-9月(第3四半期)決算は、前年同期比で21% 減益となった。トレーディング収入の減少で投資銀行部門の利益が落ち込んだ。

純利益は22億スイス・フラン(1株当たり1.07フラン)と、前年同期の 27億7000万フラン(同1.23フラン)から減少し、ブルームバーグ・ニュース がアナリスト17人を対象にまとめた予想中央値(26億1000万フラン)を下回 った。

UBSのピーター・ウフリ最高経営責任者(CEO)は先月のインタビュ ーで、7月と8月は「業界全体に厳しい状況だった」と述べていた。世界的な 金利上昇や株式相場の動揺が響き、米国の大手証券会社5社の前四半期の増益 率は約1年ぶりの低水準となった。UBSによると、トレーディング益は15% 減少した。株式トレーディング収入は25%落ち込んだ。

クライブ・スタンディッシュ最高財務責任者(CFO)は発表資料で、「5 月と6月に相場が調整した影響が今四半期の初めまで続き、センチメントは9 月まで実際には改善しなかった」と説明した。

投資銀行部門の税引前利益は22%減の10億8000万フランとなり、アナリ スト予想の13億1000万フランを下回った。自己売買部門の収入は前年同期に 比べて減少した。スタンディッシュCFOによると、債券市場で「ポジション を誤った」のが一因だという。主力のウェルス・マネジメント(個人資産運用 部門)の利益は米国を除いたベースで5%増の12億3000万フランとなり、ア ナリスト予想に一致した。第3四半期の顧客資産は419億フランの純増、うち ウェルス・マネジメント部門は268億フランの純増。

ドイツ銀行(ロンドン)のアナリスト、マット・スピック氏は「プライベ ート・バンキング(PB、富裕層向け資産運用・管理業務)の基調は引き続き 良好だ」と述べ、「PB顧客からの商品への関心が引き続き強い」と指摘した。

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