今週の米国株:上昇局面は終了か-テクニカル・アナリストらが指摘

価格チャートを利用して投資判断を行う 一部のテクニカル・アナリストらによると、ダウ工業株30種平均は史上最高 値を更新し、S&P500種株価指数も2000年以来の高値を付けたが、こうし た米株式相場の上昇局面は終了する可能性がある。

相対力指数(RSI)でみると、米株式相場は先週末に下落する前の時点 で、過度に急上昇していた。ダウ平均の14日RSIは先週、一時80を超え、 1996年11月以来の高水準を付けた。S&P500種のRSIは79.9と、1996 年12月以来の高水準となった。RSIは70を超えると下落の前兆とされる。

S&P500種株価指数と200日移動平均との差で見ても、2005年初めの下 落の前の水準に類似しており、相場下落の可能性が示唆されている。10月26 日時点で、S&P500種は200日移動平均を7%上回った水準にあり、これは これまでの最高だった2004年末と同じ水準。S&P500種は05年最初の3週 間で4.1%下落している。

投資家調査では、企業収益が期待に届かなければ、失望売りが出る可能性 が高まっていることが示されている。UBSとギャラップが先週公表した調査 では、株式相場への楽観論は第1四半期以来の高水準だった。

ミラー・タバクのチーフ・テクニカル市場アナリスト、フィリップ・ロス 氏は、「上昇局面は終わりに近づきつつある」と述べ、最大20%の相場下落が いつでも起こり得ると予測した。

先週は、米経済成長率が2003年以来の低い伸びと発表されたことから、 株式相場は過去約2カ月で最大の下げを演じて週を終えた。ダウ平均は27日、 前日比0.6%安の1万2090ドル26セントで終了。前週末比では0.7%高にと どまった。先週4日間は最高値を連日更新していた。

S&P500種株価指数は27日、前日比0.9%安の1377.34で終了。前週末 比では0.6%高となり、昨年11月以来最長の5週連続高を記録した。今週同 指数が上昇すれば、2004年9月以来最長の上昇局面となる。ナスダック総合 株価指数は前週末比0.4%高の2350.62で終了。

今週の予定

今週発表される10月の製造業景気指数は上昇し、10月の失業率は2001 年以来の低水準となった前月と同じ4.6%と予想されている。日用品メーカー のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や通信大手ベライゾン・コミュ ニケーションズなどの決算発表も予定されている。ブルームバーグがまとめた データによると、第3四半期決算を発表したS&P500種構成企業でアナリス ト予想を上回ったのは約73%。

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