シティとクレディ・スイス:アジアでのプライムブローカー業務拡大狙う

シティグループやクレディ・スイス・グル ープなど国際的な金融機関は、1250億ドル(約14兆8290多く円)規模のアジ アのヘッジファンド業界からプライムブローカー業務の獲得を狙い、人員とサ ービスの強化を進めている。

シンガポールに拠点を置くヘッジファンド調査会社ユーリカヘッジによる と、アジア太平洋地域のヘッジファンド資産の約半分を運用するファンド会社 が、モルガン・スタンレーかゴールドマン・サックス・グループを単一のブロ ーカーに指名している。先行するこれら2社からシェアを奪うのが、他社の課 題だ。

サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ブラッド・ヒンツ氏 は、2009年にはヘッジファンド向けのプラムブローカー業務が世界の金融機関 に99億ドルの収入をもたらすと見積もっている。アジアのヘッジファンド資産 が年35%のペースで拡大するなか、同地域でのプライムブローカーサービスへ の需要は増えている。プライムブローカーはヘッジファンド向けに、証券や資 金の貸し付け、取引の執行や決済などの証券サービスを一括して手掛ける。

ゴールドマンの日本在勤のアジア地域ヘッジンファンドサービス責任者、 フレデリック・トーファイ氏は「競争は激しくなっている」として、「アジアの 存在感は増しているし、ヘッジファンドサービスは国際的金融機関にとって重 要な分野だ」と述べた。

クレディ・スイスのアジア太平洋地域株式デリバティブ責任者、カート・ アーソイ氏は、金融機関はシタデル・インベストメント・グループのような大 手ヘッジファンドからの業務獲得を目指しているとして、「数十億ドルの資産を 持つ世界的ヘッジファンドを顧客に持たなければ、プライムブローカー業界の 主要プレーヤーにはなれない」と語った。同社はアジアのプライムブローカー 部門のトレーディング・セールス人員を過去2年に12人から20人に増やした。

アジアでの新ヘッジファンド設立は2005年に215本と、2002年の95本か ら増えている。05年の新ファンド数は北米では198本、欧州では260本だった。

金融サービス最大手のシティグループは、日本を除くアジアのヘッジファ ンドサービスチームの人数を過去1年4カ月に3倍に増やし、15人とした。ス イスのUBSも過去2年で2倍に増やし、50人以上としている。

シティのアジア地域ヘッジファンドサービス部門責任者ハナ・グッドウィ ン氏は「プライムブローカーサービスの拡大・構築は、アジアにおけるシティ の最重要の取り組みの1つだ」と語った。

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