「ダウ3万6000ドル」説のグラスマン氏、強気姿勢崩さず

ダウ工業株30種平均が3万6000ドルに 上昇すると7年前に予測したジェームズ・グラスマン氏(59)は、この予想は 間違いではなく、予想する時期が早かっただけだと話す。

グラスマン氏と共同執筆者のケビン・ハセット氏が持論を「ダウ36,000」 という書籍で公表してから2年でダウ平均は29%下落した。ニューヨーク・タ イムズ紙のベストセラーとなった同書やチャールズ・カドレック氏(60)の「ダ ウ100,000」は1999年後半に相次ぎ出版されたもので、1990年代後半の行 き過ぎた投資の例え話として引用されるようになった。

ただダウ平均はその後反発し、4年にわたる強気相場を経て先週、初めて 1万2000ドルの大台を超えた。こうした株価上昇を受け、一部の投資ポートフ ォリオは改善しており、自説を曲げなかったグラスマン氏らの評判も回復して いく可能性がある。

J&Wセリグマンのマネジングディレクターを務めるカドレック氏は、「今 は繁栄の初期段階にあり、ダウ平均は2020年代半ばまでに10万ドルに達する と、わたしは5年前よりも強く確信している」と述べた。グラスマン氏も、「ダ ウ3万6000ドル」説を貫き、実現時期の見通しを2005年から2021年に先送 りしたものの、この見方は依然として有効だと主張した。

グラスマン氏とカドレック氏は、絶版となった両氏の著書は依然として今 日的な意味を帯びていると指摘する。「ダウ36,000」は、長期的には株式投資 の方が債券投資よりも安全だと主張したもので、投資家がこれを理解すれば、 ダウ平均は3倍に値上がりするという。グラスマン氏は、「過去数年間の動きは われわれの当初の主張を変えるものではない」と述べた。

ダウ平均は1928年以降、年率で平均5%上昇してきた。過去30年の上昇 率は2倍強の同12%に加速している。グラスマン氏の予想通り2021年までに 3万6000ドルに達するには、年7.6%の上昇が必要になる。ジェームズ・イ ンベストメント・リサーチの主任投資ストラテジスト、バリー・ジェームズ氏 は、「相場が歴史的に見て7-10年ごとに2倍に上昇していることを考えれば、 これは実現困難ではない」と語る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE