【個別銘柄】トヨタ、石油関連、サンテレ、住商情、ソニー、HOYA

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

トヨタ自動車(7203):1.5%高の6880円。TOPIXの上昇寄与度ランキ ングで1位となった。米国経済の軟着陸期待から米ダウ工業株30種平均が連 日、史上最高値を更新。19日は終値として初めて1万2000ドルに乗せた。米 株高に伴う世界的な株式投資拡大を期待して、国内投資家も強気になっている と言われた。

国際石油開発帝石ホールディングス(1605):1.8%高の94万3000円。石 油輸出国機構(OPEC)は予定していた石油減産の規模を拡大し、日量120 万バレルとすることで合意。12月にも追加減産を実施する可能性を示した。こ れを受けて原油先物価格は時間外電子取引で1.5%高の1バレル=59.40ドル まで上昇。日本の石油関連銘柄に対しても買い安心感が広がった。

サンテレホン(8083):14%高の1066円で終了。東証1部上昇率ランキ ングで1位、一時は1097円まで買われた。米投資ファンドのダルトン・イン ベストメンツが1株当たり1100円で株式公開買い付け(TOB)を実施して いるため、下値不安がないとみた向きから新たに買いが入った。会社側が午後 1時30分にダルトンTOBに反対の意を表明したが、市場ではTOBの成立 とその後の変革を期待する向きが多く、株価の上昇基調が続いている。

関西アーバン銀行(8545):急騰。5.7%高の521円で取引を終了した。 成長余力の乏しい地銀セクターの中で独自の成長戦略を掲げており、相対的な 魅力は大きいと、アナリストの間で指摘されている。ゴールドマン・サックス 証券は19日付で、投資判断を3段階評価の最上位に当たる「買い」に新規設 定し、目標株価は650円とした。

住商情報システム(9719):5.5%高の2790円と4日続伸。一時は2830 円まで買い進まれ、連日で年初来高値を更新した。金融、情報通信向けのシス テム開発・販売が好調だったなどとし、06年9月中間期の利益予想を大幅に上 方修正。クレディ・スイス証券の福川勲アナリストは、採算性の改善を高く評 価、「粗利益率は期初予想の17.2%を3.9ポイント上回る」と予測していた。

ワコム(6727):5.0%高の25万円と続伸。欧米で液晶一体型製品の販売 が伸びている上、経費抑制も奏効し、9月中間期の連結経常利益は前年同期比 66%増の20億円になる見通し。来期はタブレットの本格普及により業績が急 拡大するとみられ、株価の上値余地を探る動きが強まった。

スタンレー電気(6923):1.9%高の2445円と4日ぶりに反発。付加価値 の高い自動車照明の販売好調などにより、06年9月中間期の連結純利益は会社 予想を上回ると20日付の日本経済新聞が報道。配当も引き上げる可能性があ るとも伝えられ、買い注文が先行した。スタンレーは自動車用照明ではホンダ 向けが3割を占めており、好業績自動車企業の増産の恩恵を受けている。

古河スカイ(5741):3.5%高の586円と5連騰。一時595円まで上げ、 9月11日以来、およそ1カ月半ぶりの高値圏に戻してきた。工場集約などに よるコストダウン効果や、戦略製品の拡販による今後の業績拡大を期待する向 きが増えている。UBS証券は19日付で、同社株の目標株価を800円として 新たに「BUY(買い)」で調査を開始した。

ラ・アトレ(8885):8.7%高の33万9000円。一時は14.7%高まで上昇、 今年8月8日(15.1%高)以来、約2カ月半ぶりの上昇率を記録した。駒沢公 園など2件の中古マンション再生案件が想定より早く売却されたため、2006年 9月中間期の業績予想を19日に上方修正した。今年6月のヘラクレス上場以 来、物件情報の量が増えており、業績も良好だと言う。

ソニー(6758):0.8%安の4750円。パソコン向け電池回収とゲーム事業の 不振を受け、通期業績予想を下方修正したことを受けた動き。ハワード・スト リンガー最高経営責任者(CEO)による本業再生に冷や水を浴びせられた形 でもあり、投資家の失望を誘っている。もっとも、業績悪化は一過性の要因に よるとの見方を背景に下げ幅は限定的だった。

HOYA(7741):0.4%安の4580円で終了。朝方は続落スタートとなっ たが、時間の経過と共に買い注文が入り始め、一時は1.3%高となる場面もみ られた。メモリーディスクや光学レンズの増産で2007年度以降は増益ピッチ も上がるとの期待も出ていた。クレディ・スイス証券はHOYA株の目標株価 5000円と投資判断「Outperform(買い推奨)」を継続。

USEN(4842):4.8%安の947円と大幅安。取引開始前から大量の売り 注文を集め、午前9時40分すぎに11%安の円ストップ高で寄り付いた。期中 では2度目となる下方修正を公表、2006年8月期の最終損益は89億円の赤字 に転落、従来の黒字予想から大幅に悪化した。業績下方修正を頻繁に行うイメ ージが持たれており、同社に対する信頼が揺らいでいる。ただ向こう2年間は 「器の拡大から中身の充実」に舵を切ると宇野康秀社長が19日に語ったこと から、利益を重視する経営体質に変ぼうするとの期待も出ていた。

スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(4795):3.9%高の6万 6700円。費用の抑制や下期へのずれ込みで、赤字を予想していた9月中間期の 連結損益が黒字に浮上する見通しとなった。ライバルの衛星放送(BS)大手 WOWOW(4839)がスカパーに番組を供給することで合意し、魅力あるコン テンツ(情報の内容)をそろえて加入者増加につなげるとみられた。

パソナテック(2396):8.3%安の14万4000円。一時は14万円まで売り 込まれ、04年3月の上場以来で最安値を付けた。06年9月中間期の単独純利 益が、従来予想と比べて半減すると発表し、収益環境が厳しいとの見方から売 り注文が増えた。「人材派遣の引き合いは強いものの、人材獲得競争が厳しか った」(同社経営企画室の尾崎賢治室長)と言う。

ホーブ(1382):終値は9.2%安の30万5000円。17日に付けた上場来安 値32万1000円を大きく下回り、29万9000円まで下げ幅を広げる場面があっ た。夏季の天候不順が響き、売上高の約8割を占めるいちごの生育が遅れた。 07年6月通期の経常利益(非連結)は前期比33%減の1億7700万円にとどま る見通しで、従来予想を9900万円下回る見通しで、減額修正を受けた失望売 りが増えた。

エノテカ(3049):15%高の35万8000円。午後の取引は買い気配で始ま り、一時はストップ高の36万円まで上昇した。ワイン市場自体は一時ほどの 盛り上がりはないが、営業拠点や取引先の増加などで同社の営業基盤が着実に 拡張しているようだ。06年9月中間期の連結経常利益は従来予想比68%増の 3億2100万円。市場では、「円安進行で輸入販売を手がけるエノテカの業績 は厳しいのではと思っていたので、上方修正には意外感がある」(カブドット コム証券の山田勉マーケットアナリスト)と受け止められた。

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