【個別銘柄】HOYA、半導体装置、フォスタ電、エプソン、サンテレ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

HOYA(7741):2006年7-9月期の連結業績を公表した午後1時以降、 値動きが荒くなり、終値は3.2%安の4600円。連結営業利益は前年同期比 14%増の281億円と過去最高、会社側予想の272億円を3.3%上回った。液晶 表示装置(LCD)の製造用フォトマスクや電子部品の需要伸長は確認できた が、下落幅を拡大させ相場全体の雰囲気を悪くした。SMBCフレンド証券投 資情報部の松野利彦次長は、「HOYAが材料出尽くしとなったことで、足元 の企業業績好調は株価に織り込まれたとの懸念が強まった。今後は、期待を上 回るサプライズが出てくるかどうかが焦点になりそうだ」と見る。

半導体製造装置株:下落。半導体大手の米アドバンスト・マイクロ・デバ イシズ(AMD)の決算で粗利益率が低下したことを受け、半導体製造装置を 手掛ける企業の先行きの収益環境に対し、慎重な見方が広がった。東京エレク トロン(8035)は3.0%安の9010円、アドバンテスト(6857)は4.4%安の 6070円で共に大幅続落。

フォスター電機(6794):12%安の1421円と急落し、東証1部の下落率2 位。銅やアルミなどの金属市況高騰への対応が遅れたほか、同社製品の単価下 落スピードも会社想定を上回り、2006年9月中間業績予想の減額修正を余儀な くされた。一時的な業績悪化を受けて、失望売りが膨らんだ。

ダイヤモンドリース(8599)、UFJセントラルリース(8593):そろって 急反落。両社は朝方、2007年4月1日付で合併することで基本合意したと発表 したが、リース業界全体の市場の伸びは見込めず、シナジー効果は限られると の見方が広がった。ダイヤリスは4.5%安の5940円、UFJリースは8.1%安 の5880円。

イオン(8267):3.1%安の2700円。2000億円規模の公募増資を実施する と、18日の取引終了後に正式発表。増資後の発行済み株式総数は最大8億171 万株と、従来比10.5%増の見込み。ドイツ証券によると、「実質負債およびオ ペレーティングリース残高は2兆2000億円、固定比率210%超」となる見込み で、「ますます規模拡大と貸借対照表のバランスの維持が重要」(朝永久見雄 アナリスト)との声もあった。

サイバー・コミュニケーションズ(CCI:4788):7.2%安の18万円と 急反落。投資有価証券のネットプライス株が低迷し、06年9月中間期と07年 3月通期の連結純利益を大幅に下方修正したことを受け、失望売りが膨らんだ。

三井不動産(8801):終値は0.2%高の2895円。一時2935円まで上昇し、 1989年12月末以来、約15年10カ月ぶりの高値を付けた。国内景気の拡大を 受けて、都心の大型オフィスビルだけでなく、周辺への波及効果が見込まれる 状況となっている。今後賃料上昇が進めば、大手不動産会社が保有する資産の 価値も向上するとの期待が根強い。UBS証券は目標株価3500円と投資判断 「BUY」を継続。

マイスターエンジニアリング(4795):3.2%高の686円。半導体や液晶 画面の製造会社は業績拡大傾向にあり、技術者派遣の好調が続いている。19日 付の日本経済新聞朝刊は、同社の06年9月中間連結純利益が前年同期比21% 減の1億7000万円前後になったと報道。従来予想を5000万円上回るという。

商船三井(9104):2.3%高の939円。一時943円を付けた。19日付の日 本経済新聞で、市況回復を背景に海運大手3社の07年3月期の経常減益幅が 縮小すると報じられ、買い注文が入った。今年1月末に付けた年初来高値の 1104円から6月14日の安値711円まで36%下落、業績不安が根強かっただけ に、業績に対する安心感が広がり、反発力を試す段階に入った。

楽天(4755):8.8%高の5万300円で連日のストップ高。東証1部の主 要大型株に対し、新興市場銘柄の出遅れ感が強まる中、これまでの偏った修正 相場の象徴として投資資金が流入。18日付で、リーマン・ブラザーズ証券が投 資判断を「2」から「1」に引き上げたことも、引き続き株価の押し上げ要因 になった。

森精機製作所(6141):1.4%高の2495円と6日続伸。自動車向関連を中 心とした設備投資の拡大を背景に、月次受注が増大している。9月中間期の連 結経常利益が100億円程度と、従来計画を16億円上回ると19日付の日本経済 新聞朝刊で報じられ、好業績期待が広がった。

関電工(1942):5.6%安の742円と急反落し、年初来安値に。屋内線工 事と情報通信工事の完成工事高の減少に加え、価格競争の激化や資材費の高騰 を理由に工事採算が低下し、06年9月中間期の連結経常利益が38億円(前年 同期比37%減)と、従来計画の60億円から減額修正し、失望売りが増えた。

日本空港ビルデング(9706):4.1%高の1374円と大幅続伸。中国や韓国 を中心にアジアからの観光客が増加、羽田-金浦(韓国ソウル)間の国際旅客 チャーター便の増便も加わり、空港施設内の免税店売上高が伸びている。18日 公表の07年3月期の業績修正では、単独経常利益予想が39億円から42億円 に増額され、今後の収益拡大を見込む買いが先行した。

セイコーエプソン(6724):1.9%高の3260円と、3日ぶりに反発。18日 に06年9月中間期の連結純損益を従来予想の110億円の赤字から4億円の黒 字に上方修正し、業績改善を見込む買いが増えた。増額修正要因はインクジェ ットプリンターのコスト削減や円安など。計画以上のコストダウンと、精密8 社の平均PER20.4倍を下回る割安感などから、野村証券では投資判断を「4 (ウエート下げ)」から「3(中立)」に上げた。ただ、メリルリンチ日本証 券は「売り」を継続するなど、アナリストの見方は全般的に改善しきれてない。

サンテレホン(8083):制限値幅いっぱいのストップ高水準となる10.7% 高の1037円買い気配で終了。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツ が株式公開買い付け(TOB)を実施する意向を表明し、TOB価格の1100 円にさや寄せする展開に。

日立ハイテクノロジーズ(8036):3%高の3740円と5日続伸。電子デ バイスシステムとライフサイエンス事業が好調に推移し、9月中間期の連結経 常利益が160億円から221億円(前年同期比61%増)に上方修正。下期も収益 環境に大きな変化がないとみられ、通期業績が会社計画を大きく上振れるとの 期待が高まった。

ノバレーゼ(2128):結婚式の企画や運営を手掛け、この日東証マザーズ に新規上場。初値は57万2000円で、公募価格の45万円を27%上回った。06 年12月期の売上高予想は前期比48%増の54億円、経常利益は31%増の2億 2300万円、1株当たり利益は2万7047円。

アクロディア(3823):携帯電話向けのソフトウエア開発を手掛け、この 日東証マザーズに新規上場。初値は20万1000円で、公募価格の13万円に対 して約55%高に。07年3月期の単独業績は売上高が前期比2倍の21億8800 万円、経常利益は3.1倍の2億6300万円を見込む。1株当たりの純利益は 2260円96銭。

ゼットン(3057):名古屋を本拠にレストラン開発、運営を行い、この日 名証セントレックスに新規上場した。初値は10万円で、公募価格比8.7%高。 ビジネスモデルへの評価は出ているが、初値PERの32倍水準はやや高めと の声もあった。07年2月期の売上高予想は前期比28%増の37億7200万円、 経常利益は21%増の2億500万円、1株利益は3145円。

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